手術看護の魅力について。【私情を挟んだ見解】

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手術看護の魅力について。【私情を挟んだ見解】

こんにちは。一匹兎(@pepeopecn)と申します。

今回は〝手術看護の魅力〟について私の見解をお話ししたいと思います。

手術看護の魅力を語る上では、手術室看護師ならではの看護観もあるかもしれません。

少しでも参考になればと思い、私の考えになってしまうかもしれないですがお話しさせて頂きます。

 

手術室には看護が無いらしい。。。

いや、聞き飽きましたこの言葉。

でも、きっと、いや絶対、手術室にも看護があるんだよね。

そんな思いを私の私情タップリにお伝えします。

この記事の内容
・私(一匹兎)の私情タップリな手術看護の魅力が分かる。

手術室には看護が無いらしい。

未だに(2021.6.1現在)この言葉を聞きます。

もうとっくにこの手の問題は解決していたのでは?と思っていましたが、まだまだ特にベテランと言われている方々にはこの傾向があるようです。

 

私が手術室で働いていた時によく聞いていたのは、手術室への異動を打診された看護師が異動を断る時の文句として、〝手術室には看護が無い〟とか〝患者さんの世話が出来ない〟〝患者さんとお話が出来ない〟とよく言われたものです。

 

正直、自分が新人で手術室に配属された時は想像からかけ離れた仕事内容だったのでかなり困惑したのを覚えています。

同期でも内科希望の人もいたりして、本当に手術室には看護があるのかと悩むところがありました。

 

結論から言うと手術室に看護は〝ある〟のですが、そこは次の段落でお話するとして。。。

 

他の手術室は分かりませんが、私がいた手術室は病棟でちょっと難アリの看護師、例えば患者さんと上手くコミュニケーションが取れない、トラブルメーカー的な人やちょっと生意気な所がある人の根性叩き直せ的に飛ばされる部署でした。

未だのこの風潮が残っている病院も多いのでは?と思います。

 

最近では教員から聞きました。

コミュニケーション取れない学生は〝手術室くらいしか〟行ける所が無い。

患者さんに上手く接することが出来ない学生は〝手術室へ〟行け。

元手術室看護師が採血などの〝基礎看護技術〟が全然できていなくてがっかりした。。。

など

 

大変ショックでした。

怒りもこみ上げてきました。

だったらお前らは器械出し出来るのか、と。外回り出来るのか、と。

 

教授クラスがこの話をするくらいだから、救いようがないなと寂しくなりました。

 

手術室には看護が無い。。。

良く言ったものです。では病棟での看護って何ですか?

私が見た病棟の看護師は、ナースコールが鳴ってるのに無反応でパソコンで記録してる人、嫌そうな顔して患者さんの病室に向かう人。

そんな人達が多かったです。(もちろんそうじゃない人もたくさんいます)

それって看護ですか?

 

手術室に看護はある!!

手術室に看護はあります。。

 

患者さんと話をする、患者さんの世話をする事だけが看護じゃないですよね。

〝手術〟という身体に侵襲を与えながらも、より患者さんに安全・安楽に元の生活に戻れるように

患者さんの事を考えて、援助をする。関わっていく。

この考え方って病棟でも一緒ですよね。

 

仕事内容や関わり方の割合が変わりますが、基本的な部分はどの部署も変わらないのでは、と思います。

 

患者さんは手術という一大イベントを控えて緊張や不安を抱えていると思います。どれだけ説明して同意を得ても、思い悩み、逃げ出したくなる気持ちになる人も多いでしょう。

そんな患者さんに安全・安楽・安心な手術を受けてもらうことが手術看護の力の発揮する場面だと思います。

 

コミュニケーションが取れない人が手術室に行く?

いや、逆ですよ。

手術室看護師はコミュニケーションが上手く無ければ務まりません。

術前訪問にかける時間は病棟看護師の方が患者さんと関わる時間と比べてかなり少ないでしょう。

ですがその短時間の間に、手術に悪影響が無いか、合併症のリスクはあるかなど情報を引き出さなければなりません。

その上、手術に対する不安や緊張、心配な事など患者さんから表出してもらうにはコミュニケーション能力が高く無ければできないことです。

さらに術中。

ピリピリしたムードのまま進む手術に、和むような事を言ってみたり、普段の器械の受け渡しでも執刀医の様子を見ながら器械出ししたり、手術が円滑に進むためにマネジメントするにはどう考えてもコミュニケーション能力が高く無ければいけないでしょう!!

 

能力が無くても大丈夫なんて人は、仕事を〝ごまかしている〟だけだと思います。

 

術後合併症を予防するために手術前から患者さんの事をアセスメントし、どんなリスクがあるか考えて、〝何事も無かったかのように〟手術を終わらせるのって、凄いことだと思うのです。

手術時間で考えるとかなり短時間になってしまいますが、病棟と同じように看護問題を立てて、実施して評価しています。

ただ、それが記録にあまり残らずに〝頭の中〟で考えることが多いのです。

この頭の中で考えてることがあまり看護していない感じに写るのでしょうか?

 

手術看護の魅力とは。

今回を機にもう一度考えてみました。

色々な魅力がある中で、病棟には無い手術室ならではの魅力とは何か。。。

削ぎ落した結果。

 

やっぱり〝手術に関われること〟ではないでしょうか。

様々な看護がある中でも手術はやはり一線を置いて特殊なところであり、その手術に関わり、いかに患者さんの安全・安楽に手術を終わらせるか、多職種を含めて同じベクトルで短時間集中型で力を発揮する部分に魅力を感じます。

 

手術ってシンプルに凄くないですか?

大動脈解離などで死にそうな人が手術によって一命を取り留めたり、本当なら骨折したらそのまま寝たきりになるのに手術によって歩けるようになったり。

完全に元通りといかないかもしれないけど、人を元気にすることが出来る場所でもあると思います。

 

病気やケガに立ち向かうベクトルがこれから始まるとしたら、その先端にいる。

始まりの場所にいる。

ここからまた頑張れる。

そんな気持ちになるのです。

非常に分かりづらいですね。

もっと分かりやすい言葉を思いついたら追記しますね。

 

最後に。

手術室で働いていると、何のために看護師になったんだろうと思い悩むこともあると思います。

ですが、必ず手術にも看護はあります。

私の考えを書きましたが、これが正解でもないし、もっともっと言語化できる人いると思います。

私も教員になり、より手術看護について考えるようになりました。

一緒に手術看護を盛り上げていきましょう。

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