
こんにちは、あるいはこんばんは。一匹兎(@pepeopecn)と申します。
私は看護師時代をほとんど手術室で過ごしました。
そして現在、大学で教員として働いています。
看護技術演習では、男女混合のグループにするかどうかで悩む場面があります。
特に、清拭や陰部洗浄のように羞恥心への配慮が必要な演習では、学生さん側も教員側も気を遣うことが多いと思います。
最近は男子学生も増えてきており、以前よりもこの問題は表に出やすくなってきました。
一方で、現場に出れば異性の患者さんを受け持つこともありますし、演習の段階でどこまで配慮し、どこから実践に近づけるかは簡単に割り切れません。
今回は、看護技術演習で男女混合グループをどう考えるかについて、学生時代の経験と、現在教員として感じていることの両方から整理してみたいと思います。
※あくまで一個人の経験や見解を含む内容ですが、現場で感じてきたことを整理する形で書いています。
私が学生の頃は。
最近男子学生が増えてきている傾向にあります。
私が学生だったときはクラスで70名中私を含む4名のみが男子学生でした。
ここ最近で徐々に増えてきて、私の所属する大学では10名以上いる学年もいます。
男子の中でグループが分かれるなんてことはまずなかったのですが、最近はそれなりに人数が増えて男子の中でもグループ分けが出来ている様子です。
私の場合はちょうど(?)4名でしたので、何をするにもちょうど良い人数でした。
バスケや卓球、どこか行くにも4人席と何かにつけてちょうど良かったです。
今思えばここで仲が悪いと最悪だったのだろうと思いますが、意外と拗れずに進むことが出来ました。
演習については。
私が学生の頃の演習と現在の演習内容はそこまで大きな違いは無いと感じています。
私の時は採血を学生同士で実施していたのですが、最近は侵襲の強いもの関しては実施しないことが多くなっている様です。
様々な技術演習をする上で私の場合はその援助に関しても男女混合の演習グループでした。
清拭や体位変換など露出するものや特に密着度が高い演習内容でも男女混合でした。
現在と違ってその辺りの配慮はあまり無かったと感じます。
体位変換や車椅子の移乗などではかなり密着しますので、初心な私は顔を赤らめながら演習したのものです。
相手方の女子も赤らんでいましたが、そこから恋に発展することはありませんでした笑。
とは言っても今の時代その様なことをするとすぐにセクハラだとか、異性と密着するなんて…といった声が聞かれてきそうです。
時代なのかも知れませんが、私の学生の頃はそのような不満みたいなところは聞かれませんでした。
もしかしたら人知れず嫌で悩んでいた人もいたかも知れませんが。
最近の演習では。
基本的には男女混合の演習グループを組みます。
最近の演習では密着度が高いもの、露出をするもの、陰部などセンシティブな部分を援助する場合などには男女混合ではなく、男子グループとして演習を組むことが多い印象です。
特に、体位変換、車椅子の移乗、陰部洗浄、清拭といった辺りでしょうか。
この辺りまで配慮しながら演習を組み立てなければならない時代になっています。
現場ではそうはいかない。
確かに現場でも特に若い女性の場合は男性看護師は担当しないとか、それなりの配慮はあります。
しかし、それでも男子が女子の援助をしなければならない(逆も然り)時は必ず訪れます。
演習だからそこまで考える必要は無いかもしれないですが、男性看護師は特に男性相手ばかり考えていると、いざ女性の援助となった時に配慮面であったり身体の構造面であったり戸惑う事がありそうです。
さすがに人がいるのにわざわざ若い女性の膀胱留置カテーテルを男性看護師が入れるといった事は無いと思いますが、緊急時にはどうなるか分かりません。
抜かりなく頭に入れておくことが重要と考えます。
実際の演習では。
実は実際の所、例えば陰部洗浄の演習だからと言って実際に陰部を出すわけでは無いですし、清拭だからと言って裸を見せる訳ではありません。
陰部洗浄はそれ用のモデルがあるし、清拭も肌を極力出さずに実際には濡らさずに乾布摩擦の様に拭いてみたりといった場合が多いのではないでしょうか。
ですので実際のところそこまで意識して男子と女子を完全に分けるといったことまではしなくても良いのかなと思うところもあります。
まぁいくらモデルだと言っても恥ずかしいとは思います。
その羞恥心を知ることは、実際の患者さんの思いを知る上で重要な要素になると思います。
もしかしたらそのうち男女混合でも構わないといったスタンスの演習が再び始まるのかもしれません。
意外と男子の方が気にしている?
看護師になろうとする女性は強いのでしょうか。
意外と女子の方が気にせずに淡々とこなすのに、男子の方が気にしている場合も見かけます。
一般的に優しいと言われている看護師という職業。
そこに飛び込もうとしている男性はもしかしたら気の優しい人が多いのかもしれません。
今思えば私の学生時代も男子の方が着替える場所とか結構気にして動いていたなと感じます。
昔はトイレで着替えるなんてことも当たり前にある時代でした。
いまだにその様な病院さんもいますが、徐々に男性看護師の立ち位置的な部分も変わりつつあるのかなと感じます。
最後に。
今回は男女混合の演習について記事を作成しました。
教員の立場からも今後の演習の進め方について気になる所でもありますので、ぜひともご意見ご感想をいただきたく思います。
お問い合わせにてご連絡いただければと思います。
看護技術演習で男女混合グループにするかどうかは、簡単に白黒つけられる問題ではないと思います。
羞恥心への配慮はやはり大切ですし、学生さんが安心して学べる環境を整えることも必要です。
一方で、現場では異性の患者さんに援助を行う場面もあり、演習の段階でまったく切り離して考えることも難しいです。
だからこそ大事なのは、男女混合にするかしないかだけで判断することではなく、
その演習で何を学ばせたいのか、どこまで配慮が必要なのか、学生が安心して参加できる形になっているのかを丁寧に考えることではないでしょうか。
このテーマに正解は一つではありませんが、学生さんにとっても教員にとっても、一度立ち止まって考える価値のある問題だと思っています。