
こんにちは、あるいはこんばんは。一匹兎(@pepeopecn)と申します。
元手術室の看護師で現在は大学教員をしております。
看護学生のみなさんは実習で手術室の見学をしたことはありますか?
手術見学を出来る機会は運が良くなければ見れない場合があります。
しかしながら見学をするのは良いが、その際に何を質問すれば良いか迷う事はありませんか?
手術室の中はいくら授業を真面目に受けてもなかなか想像が付きません。
その中でしっかりと質問が出来なければ、この学生はやる気が無いのでは?という要らぬ誤解を受けてしまう事も考えられます。
手術室見学実習では、
「何を見ればいいのか分からない」
「何か質問したいけれど、何を聞けばいいのか分からない」
と困る学生さんが少なくありません。
正直、あの独特の空気の中で、いきなり気の利いた質問をするのはかなり難しいと思います。
むしろ、何を聞けばよいか分からないのは自然なことです。
今回は、手術室見学実習で質問が思いつかない学生さん向けに、比較的聞きやすい質問や、質問するときに意識したいことを整理してみたいと思います。
手術室見学で何を見ればよいかから整理したい方は、手術室見学で何を見ればいい?の記事もあわせてどうぞ。
手術室見学で何を見ればいい?|見学前・見学中・見学後の観察ポイント | 一匹兎.com。-手術看護を考えるブログ-
手術室見学で「何を質問すればいいのか分からない」ときに使いやすい、質問例シートの無料PDFも作りました。
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手術室見学で質問できないのは普通
手術室見学実習では、質問できない学生さんがかなり多いと思います。
でも、それは別にやる気がないからではありません。
手術室は、病棟よりも空気が独特ですし、見たことのない器械、普段聞かない言葉、緊張感のある雰囲気の中で見学することになります。
その状態で、いきなり質問を考えるのは簡単ではありません。
むしろ、何を聞けばいいのか分からずに立っている方が自然なくらいだと私は思っています。
だからまず、
「質問が思いつかない自分はダメだ」
と考えすぎなくて大丈夫です。
まず意識したいのは「気の利いた質問」より「自分が分からなかったこと」
手術室見学での質問は、最初から鋭いことを聞こうとしなくてよいと思います。
大事なのは、
自分が分からなかったこと、
気になったことを、そのまま言葉にしてみることです。
例えば、
どうしてこの体位なのだろう
なぜこの器械を使っているのだろう
今は何をしている場面なのだろう
この看護師さんは何を見て動いているのだろう
こういう素朴な疑問で十分です。
手術室見学は、知っていることを見せる場ではなく、分からないことを少しずつ整理していく場でもあります。
手術前に聞きやすい質問
手術前は、比較的質問しやすいタイミングです。
もちろん状況にもよりますが、術前準備の時間帯は学生さんでも聞きやすいことが多いと思います。
例えば、こんな質問は使いやすいです。
今日の手術では、どのようなことを特に見ておくとよいですか
この手術で、手術室看護師さんが特に気をつけていることは何ですか
この患者さんで、術前に確認しておくことは何ですか
どうしてこの体位を取るのですか
どんな合併症やリスクを意識していますか
学生が今日の見学で特に見ておいた方がよいポイントは何ですか
この辺りは、学生として見学の目的を持っていることも伝わるので、比較的自然です。
基本的に外回りの看護師と行動を共にすることが多いと思います。
手術見学中の質問は主に外回りの看護師にしてみると良いと思います。
手術中に聞きやすい質問
手術中は、タイミングにはかなり気をつける必要があります。
ずっと質問してよいわけではありませんし、場面によっては話しかけない方がよいこともあります。
なので、手術中は
短く、
今の場面に関係することを、聞くのがよいと思います。
例えば、
今はどの場面ですか
先ほど使っていた器械は何のためのものですか
今、器械出し看護師さんは何を見て動いていますか
外回り看護師さんは今どこを見ていますか
この場面で特に注意していることは何ですか
ただし、明らかに忙しい場面や緊急時に無理に聞く必要はありません。
そのときはメモだけして、あとで聞けば十分です。
前述した通り、手術中は特に外回りの看護師に質問することになります。
手術後に聞きやすい質問
実は、質問しやすいのは手術後です。
手術中は緊張していても、終わってからなら少し整理して聞けることが増えます。
私は、学生さんにはむしろ術後の振り返りで質問する方がやりやすいことも多いと思っています。
例えば、
今日の手術で学生が見ておいた方がよかったポイントは何ですか
器械出し看護師さんは、どのように先読みしていたのですか
外回り看護師さんは、どんなことを優先して動いていたのですか
今日の手術で、特に注意していたリスクは何ですか
学生のうちに知っておくとよいことは何ですか
今日の見学内容をレポートや考察にするとき、どこをまとめるとよいですか
このあたりは、実習後の記録や考察にもつながりやすい質問です。
質問するときに気をつけたいこと
質問するときに大事なのは、量よりタイミングです。
いくら良い質問でも、明らかに忙しいときや緊急性の高いときに入ってしまうと、どうしても場の流れを止めてしまいます。
なので、
今は聞いてよさそうか
忙しそうではないか
今すぐでなくてもよい内容ではないか
を少し考えることは大切です。
また、長く話しすぎるより、短く一つ聞く方がやりやすいです。
気の利いたことを一度で言おうとするより、
短くても自分の疑問を一つ言葉にする方が、結果的には良い質問になることが多いと思います。
どうしても質問が思いつかないときはどうするか
どうしても質問が思いつかないときは、無理にひねり出さなくてもよいと思います。
その代わり、
気になったことをメモする
分からなかった言葉を書く
印象に残った場面を残す
だけでも十分です。
そして、実習後にそのメモを見ながら
「先ほどの場面で気になったのですが」
と聞けば、それも立派な質問です。
私は、手術室見学では
その場で完璧に質問すること
より、分からなかったことを持ち帰って整理することの方が大事なことも多いと思っています。
手術室見学実習が難しいと感じる理由そのものを整理したい方は、手術室見学実習が難しい理由の記事もあわせてどうぞ。
【看護学生向け】手術室見学実習が難しい理由|できないのは能力の問題ではない。 | 一匹兎.com。-手術看護を考えるブログ-
まとめ
手術室見学実習で何を質問すればよいか分からないのは、かなり自然なことです。
大事なのは、最初から気の利いた質問をしようとすることではなく、自分が分からなかったことや気になったことをそのまま言葉にしてみることです。
手術前、手術中、手術後では聞きやすい内容も違います。
特に手術後の振り返りは、学生さんにとって質問しやすいタイミングでもあります。
もしその場で質問が思いつかなくても、まずはメモを残しておくこと。
そこから少しずつ整理していけば十分です。
質問した内容をレポートや考察にどうつなげればよいか迷う方は、手術室見学実習のレポートはどう書く?の記事もあわせてどうぞ。
手術室見学実習のレポートはどう書く?|考察の組み立て方と例文つき。 | 一匹兎.com。-手術看護を考えるブログ-
質問した内容をレポートや考察にどうつなげればよいか迷う方は、「手術室見学実習のレポートはどう書く?」 の記事もあわせてどうぞ。
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