【看護学生向け】看護実習で評価が伸びない理由を教員目線で解説します。

こんにちは、あるいはこんばんは。一匹兎(@pepeopecn)と申します。

元手術室の看護師です。現在は大学で教員をしています。

今回の記事は看護学生の実習において、評価が伸びない理由についてです。

学生の皆さんはその実習の担当教員の機嫌だけで評価が左右されていると思っていませんか?

実はそれは大きな誤解です。

実習評価は、多くの場合、その学校ごとの評価表に基づいて行われます。

そのため、担当教員の個人的な機嫌だけで評価が大きく上下することは、基本的には起こりにくいです。

つまり担当する教員によって大きな評価の違いに繋がることは非常に少ない、ということになります。

余談ではありますが、例えば非常に低い評価をしたいといった場合でも、その理由をその他の教員へ説明する必要があります。

個人の機嫌によって評価を大幅に下げることは基本的には出来ない、と思っていただいて良いかと思います。

 

※あくまで一個人の経験や見解を含む内容ですが、現場で感じてきたことを整理する形で書いています。

はじめに。

「頑張っているのに評価が伸びない」

これは、実習中の学生から最も多く聞いた言葉です。

・毎日遅くまで記録を書いている
・怒られないように気をつけている
・指示はきちんと守っている

それでも評価が上がらない。

それは単純な努力不足とは限りません。

評価の『見られているポイント』がズレている可能性が高いのです。

私は大学教員として、実習の引率をする機会が多いです。

当然ながら学生を評価しなければなりません。

昨今では教員のパワハラアカハラ問題もあり、評価の仕方、指導の仕方が大きく変わってきています。


今日は、教員が本当に見ている基準を整理します。

評価ばかりを気にして実習をして欲しいと思わないのですが、これから紹介する部分を抑えておけば、実習の評価も良い結果になるかもしれません。

評価は「できたかどうか」ではない。

多くの学生は、

「うまくできた=評価が上がる」

と思っています。

しかし実際に教員が見ているのは、

✔ なぜそう判断したのか
✔ どこまで考えたのか
✔ 改善策を言語化できているか

つまり 思考の深さ です。

「できたこと」そのものより、

なぜそう判断したのか、どこまで考えたのか、できなかったことをどう振り返ったのか

が見られています。

もちろん出来るに越したことはありませんが、出来なかったとしてもその出来なかったことをしっかり評価出来ればそれで良いのです。

もしろそこでしっかり振り返ることが出来て、次の課題を明確に出来ていれば、実習の評価として上がります。

でも、だからと言って出来るのに何もしないのはダメですよ。

評価が伸びない3つの原因。

振り返りが感想〝だけ〟になっている。

例:

×「今日は緊張しました」
×「うまくできませんでした」

これでは分析になっていません。

〇「情報収集が不足し、観察視点が浅くなった」
〇「患者背景を関連づけられなかった」

この違いが評価に差が出てくることになります。

感想を書くこと自体は間違いではありません。

もしろ感想も書いて良いです。

ただ、それだけではなく、だから今後どうしていきたい、だからこんな学びがあったなどの振り返りが出来ると良いです。

上手く出来なかった、なら

何が原因要因で出来なかったのか、次はこんな所を改善すると上手くいきそう、こんな所を追加修正していきたい、などを追加するのです。

報告が〝作業報告〟になっている。

「バイタル測定しました。問題ありません。」

教員の頭の中では、

「あなたは何を考えた?」

となっています。

報告は、

結論 → 根拠 → 予測

で構成できると評価が安定します。

なぜ問題が無いのか、問題があるのならば何が要因かと考えているのか、など結果だけの報告ではなく、自身の考察を含めて報告が出来ると良いです。

そこで心配になるのが、正解を言う事が出来なくて注意を受けたり、怒られたりすることを極端に恐れる事です。

どれだけ丁寧に報告しても、何らかの指摘を受けることは珍しくありません。

何かしらの指摘はされることは覚悟です。

そこは避けて通れないものです。

もちろん厳し過ぎたり理不尽な指導は論外ですが、実習をしておいて何かしら指導を受ける立場となれば批判されることは致し方ない事です。

そこはもうありきで、どんどん自分の考えや意見を言ってみましょう。

主体性を誤解している。

主体性とは「勝手に動くこと」ではありません。

✔ 根拠を持って提案できる
✔ 分からない点を具体化できる
✔ 改善策を自分で考える

これが評価される主体性です。

良く言われるのが主体性を持って動いて欲しい、といった指導です。

主体性の意味を勘違いして何でも自分だけで勝手に動いてしまうのは逆に評価を下げることに繋がりかねません。

自分なりに考えることは大切ですが、そのうえで実習指導者や教員に相談しながら進めることが、評価につながる主体性です。

 

担当教員のご機嫌を取ることが良いのか?

良く聞く話です。

実習の担当教員のご機嫌を取らないと良い評価にならないではないか?

という話。

結論は、少し当てはまるけど実際の所そうではない、ということです。

【看護学生向け】実習で大学教員と良好な関係を築く為に。 | 一匹兎.com。-手術看護を考えるブログ-

前述した通り、実習評価表と言うものがあり

 

では、どうすれば評価は伸びるのか?

まず必要なのは、

教員が見ている基準を知ること。

多くの学生は
〝努力の方向〟がズレています。

教員の評価基準とは?

そこで気になるのが教員は何を基準に評価をしているのか、ということになります。

教員も人間ですので若干のブレがあり、好き嫌いもあります。

そこでどうしても教員によって評価の偏りが発生します。

教員同士情報共有をして、統一した評価になる様に努力をしていますが、どうしても若干の違いが産まれてしまいます。

学生にとってそれが非常にストレスになり、不満になっている声も良く聞かれます。

それを最小限にとどめるために、各領域で評価表というものを作成している思います。

各教員参考にして学生の評価をしていると思います。

逆を言えばその評価表を参考にしてみる。

逆を言えばその評価表に書かれている事がしっかり出来ていれば評価は上がるという事になります。

評価表は必ず実習前に学生に配布されると思います。

実習中も中間評価として、その評価表を元に学生自身で評価をします。

領域の実習によって内容が若干の違いがありますが、少なくともそれを元に評価をすることは間違いないですから、これを元に実習を進めていく事は非常に効果があると思います。

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まとめ。

実習の評価は構造を理解すれば変わります。

努力を「評価につながる形」に変えること。

それが実習攻略の第一歩です。

まずは実習の評価表を確認してみること、疑問点をそのままにせず、実習指導者や担当教員に相談していく事が意外と近道なのかもしれません。