
大学教員(看護系)になって感じたメリット・デメリット
私は看護大学の教員になって今年で3年目になります(2021.6月現在)。
臨床(看護師)から大学教員になるチャンスが舞い込んだときにかなり悩みましたが、教員の道を選びました。
相変わらず苦労は絶えませんが、選んで後悔はしていません。
固執する気は無いけど、このまま教員を続けることもアリかなと思っています。
とんでもなく嫌なことがあれば辞めるかもしれませんが。。。
そこで『私が』教員になって感じたメリット・デメリットについて話していきたいと思います。
メリット
1.夜勤が無くなった
私の場合は大きかったです。
多分人それぞれだと思います。
夜勤を敢えてやりたいという人もいると思います。
私の場合、持病があるのも考えて将来的に夜通し仕事をすることは厳しいと判断しました。
もちろん、教員の仕事もハードではありますが、夜通し仕事をしなければいけない状況は少ないでしょう。
研究やその他仕事が立て込んでいるときは遅くまで残らなければいけないといった状況があるかもしれないですが、休みながらできるのも良いと思います。
特に手術室だと、手術が始まればずっと緊張状態になります。
途中で休憩することもなかなか難しいでしょう。
自分のペースで休むこともできません。
年齢的な事も考えると、ずっとそれなりのレベルを維持できるのが難しくなります。
コストパフォーマンスの面でも夜勤が無い状況は非常にありがたいです。
夜勤が無くなると、その分給料が、、、
と言う方にちょっとした朗報です。
それは教員になる時の〝契約の仕方〟です。
大学の給料に規定に当てはめてしまうと、かなり安くなってしまいます。
そんな時〝現給保障〟が出来ないか聞いてみると良いです。
私の場合夜勤をした分の給料も含まれますので、非常にありがたかったです。
ただこのやり方は大学によって採用していない事もありますので要注意です。
2.基本的にカレンダー通りの休み
手術室ですので、基本的には今までもカレンダー通りだったのですが、手術室の場合必ず緊急手術要員としてオンコールの体制になっている病院がほとんどだと思います。。
手術があれば土日でも勤務しなけばなりません。
教員となれば基本的には土日はお休みです。
もちろん業務量によっては休日出勤しなければならないこともあります。
入試やオープンキャンパスの際は出勤ですし、研究を抱えていれば土日を使って進めなければなりません。
が、基本土日休みという体制が非常にありがたいです。
土日に出勤した分はどこかで休みが貰えるし(実際はあまり貰えてない)、私の場合は現給保障なので超過勤務の分のお金は発生しませんが、身体は非常に楽になりました。
3.教育の現場に立ち会える
ここが大きいポイントでしょう。
病院でも臨床指導者という立ち位置があって、学生たちの指導が主な仕事内容です。
大学教員になるということでまさに教育の現場です。
対象が初学者になるので考え方や指導の方法は変わります。
ですが、看護師を志した学生たちが日を追うごとに成長し、無事に国家試験に合格し看護師となっていく姿を見ることは感慨深いものです。
自分もまだまだ未熟ですが、学生と共に成長し立派な看護師になれる様に力になりたいと思う次第です。
4.いつ呼ばれるかもしれないといったストレスからの解放
私の場合はこれもかなりのメリットでした。
手術室勤務でしたので、当番の日は当然いつ呼ばれるか分かりません。
当時の病院のやり方でしたが、呼ばれなかった場合は次の日も日勤になります。
その日のオンコール当番がいるのですが、その当番だけで対応しきれなくなるとプラスで呼び出しがかかります。
その時は拘束されているわけは無いので断ることができるのですが、正直心が痛い。
次の日の先輩たちの目が怖い。。。
といったところが私にとってかなりストレスだったのです。
特に、結婚し子育てをする場合プライベートも体力を使うので、休みの様で休みでなったので体力・精神的にもかなり参ってました。
教員になったら確かに急な仕事で急遽行かなければいけないといった事態になったりしますが、手術ほどの緊急性は無かったり、そもそも頻度が少ないです。
今までの手術室の経験から、むしろその時に臨機応変に対処する心構えが備わっていましたので、精神的にはかなり楽になりました。
5.接遇が良くなる
看護師は特にメールの出し方や、言葉使いが悪いと言われています。
こちらも教員になり所謂「先方」に対応する機会が増えましたので、接遇を嫌でも意識しなければいけない立場になり、勉強になりました。
このブログも文章の書き方、伝わり方の勉強をしようと思い始めました。
面と向かって対峙した場合とは違く、文章では相手に伝わる印象が変わってしまうのを日々感じています。
デメリット
1.給料が安くなることがある
先ほど給料の話もありましたが、所謂夜勤手当がゴッソリ無くなるので、その分給料は下がると思っておいた方が良いです。
現給保障の話もしましたが、こちらが採用されるとは限らないので(もしかしたら採用されないケースが多いかも)、その辺りは要相談です。
大学の規定に則った形になると思いますが、これが安い。。。
特に助手はかなり安いことが予想されます。
教授辺りになればそれなりに貰えるでしょうが恐らくほとんどの人が助手、助教からのスタートになりますので給料は低めだと考えた方が良いでしょう。
私の場合は手術室出身ですのでもともと夜勤手当が無い状態でしたので、そこまで生活の変化ありませんでしたが、バリバリ病棟で働いてきた方には少し難しいかもしれません。
2.同僚と気が合わなかったら居場所がない
看護師時代は同じ部署に何人も看護師がいて、気が合わない同僚がいても距離を置くことが出来たのですが、教員となると同じ領域の先生がせいぜい多くても5.6人。
この方々と気が合わないと最悪です。
特に教授や偉い人達。
距離と取ろうとしても結局仕事を進める上ででコミュニケーションを取らなければなりません。
人間関係がこじれて辞めていったり、病んでしまった先生方をこの2年だけでも沢山見てきました。
私もこの人間関係が非常に気を使っています。
特に助手、助教は弱い立場にあるので教授陣から目を付けられたら大変なことになります。
3.看護の仕事とはやはり違う
看護師と教員では仕事内容が全く違います。当然ですが。
当たり前ですが、患者さんと関わる事は実習のみになります。
特に助手、助教は事務的な仕事も多いのでパソコンに向き合って資料作成したり議事録作成したりと、看護師時代の様に身体を使って仕事をする機会はかなり減ると思います。
その分学生相手に授業や演習などといった仕事があります。
そこにやりがいを見出せないとすぐにモチベーションは下がると思います。
大学教員がどんな仕事をしているのか、まずはしっかり調べるのが重要だと思います。
想像していた内容と違うとがっかりする事もあるかもしれません。
4.あまり専門的な内容は学生には向かない
私の場合、手術看護の認定看護師を取得していますが、正直普段の学生相手にはそこまで重要な要素を担うものではありません。
手術看護自体が大学教育ではあまり扱わない内容という現状もありますが、私の仕事内容も手術看護の部分は少ないです。
実習や、手術に興味のある学生へ伝える意味での強みとして、あまり大々的にアピールしない様にしています。
ICU、救急なども同様に、学生に向けて発信するのには難しいのかなと思います。
その線引きをしっかりできるのかも大事だと思います。
特に手術室、救急などでバリバリやってきた方々。
こちらの方々が教員になってそのままのペースで学生に教えると、なかなかついてこれないのかなと思います。
いかがだったでしょうか。
こちらの内容はまた何か思いついたら追加しますね。
もし質問や、同じ教員の方でこんなメリット・デメリットがあるという方がいましたらメッセージください。