【看護学生向け】就活にも役立つ情報収集・病院の特徴についてまとめてみた。

こんにちは、あるいはこんばんは。一匹兎(@pepeopecn)と申します。

元手術室の看護師です。現在は大学で教員をしています。

就活に大事なのはどんな病院なのか把握することです。

それだけでなく今回の記事では主な病院の特徴についてまとめています。

就活に限らず病院について知りたい方はぜひ参考にしていただければと思います。

 

病院の種類。

開設者による病院の種類。

・国、公的医療機関

・社会保険関係団体 など

 

医療機能による病院種別

・急性期、回復期、慢性期など

 

医療度による病院種別

※大まかなそれぞれの特徴を書いていますが、最近はこの境目がグレーになっていると感じます。

急性期でも慢性期でも割合の程度はあれど、双方の視点を求められることがあります。

ここではよりその傾向が強い、というイメージでまとめています。

 

急性期:命を救う医療

看護必要度が高く急変も多い急性期では、患者の状態を的確に判断し、優先順位をつけてスピーディーに動く高度なフィジカルアセスメント能力が求められる。

 

一次救急病院

初期救急医療のことであり、主に入院の必要がない軽症患者に対して医療提供を行う。

『入院の必要がなく外来で対応できる患者』を対応範囲としているため、原則患者は治療後に帰宅することが多い。

さらに重症な場合は再度対応可能な病院へ紹介することもある。

日中は診療所や病院の外来で対応し、夜間や休日は当番となっている診療所や病院、市町村や医師会が設置した休日夜間急患センターで対応る場合が多い。

 

二次救急病院

主に入院を要する患者に対して救急医療を提供する。

『入院や手術が必要な重症患者への対応』を対応範囲とするため、救急告示病院がその役割を担う。

また、地域の複数病院が持ち回りで担当する病院群輪番制や共同利用型病院方式などによって対応する場合が多い。

 

三次救急病院

『生命の危機に瀕している状況の患者』で、重篤な身体状況の管理が最優先される場合の救命救急医療を提供する。

救命救急センターや、より高度な医療を行うことができる高度救命救急センターがその役割を担っている。

※実際には三次救急病院が対応している三次救急患者は全救急患者の5%以下と言われている。

 

回復期:支える医療

患者と向き合う時間が長く、病気や怪我に悩む患者に寄り添う機会が多い。

リハビリ担当の職種とも連携する機会が多く、看護師職以外とのチームワークを発揮する機会も多いのが特徴。

 

在宅復帰、職場復帰を目指すことが回復期病棟の主な目的

障害が残った場合も、出来る限りの改善が出来るようケアおよびサポートをする。

退院後の生活を見据え、ADL(日常生活動作)の集中的なリハビリを行うステージの患者が主な看護対象となる。

 

慢性期:寄り添う看護

患者とじっくり関わりながら小さな変化も見逃さないことが求められる。

また完治が難しい患者を多く担当することもあり、家族の心のケアを求められる機会も多い。

 

病状は比較的安定している時期が多い

再発の予防や体力の維持を目指し、長期にわたる治療を続ける必要がある患者が治療に対して後ろ向きになってしまう場合もあるため、その気持ちを受け止めながら社会復帰を後押しすることが大切。

慢性期は生活習慣病などで入退院を繰り返す患者も多いステージになっており、指導する様な援助も多い。

 

以上おおまかな特徴を書きましたが、何よりその特徴を捉えることと、もし自分に本命の病院があるのであればその病院と他院との比較をすることも重要です。

・他の病院との違い

・なぜその病院が本命なのか

自分なりに病院の特徴を比較してみましょう。

この視点は今後書くであろう、志望理由書で必ず必要になってきます。

 

病院の検索と比較。

病院を調査するには手っ取り早いのがネット検索だと思います。

その他業者がまとめているサイトなどありますが、私は回し者では無いのでここでは紹介しません。

病院を検索する際は以下の様な検索をしてみましょう。

・病院名

・エリア

・病院規模

・診療科目

・勤務や待遇

・こだわりの条件

【病院比較できる、するべき項目】

・病院の紹介

・病床数

・看護師数

・看護方式

・初任給

・勤務体制

・休日、休暇制度

・メンター制度、研修制度などの有無

 

給与について。

基本給

月によって変動することの無い給与のベースとなるお金。

職歴や経験・能力によって決められる。

 

総支給額

基本給+諸手当

諸手当は病院によって何が支給されるか異なる。

ex.)夜勤手当、超過勤務手当、家族手当、住居手当、交通費など

 

差引支給額(手取り額)

基本給+諸手当-控除

控除されるのは社会保険料と税金の大きく2つ

 

賞与

基本給の金額がベース(例:基本給×〇ヶ月+○万円)

病院の経営状況などから賞与額が変動することもある

 

働き方の違いや研修の種類。

勤務形態の種類

二交代制・三交代制など

例えばですが以下のような勤務日程になります。

※2交代制 日勤:8:30~17:00 夜勤:16:30~9:00

※3交代制 日勤:8:00~16:30 準夜勤:16:00~0:30 深夜勤:0:00~8:30

以上はあくまで一例です。詳細は病院のホームぺージなどでご確認ください。

 

メリット気になるところ
2交代・プライベートな時間が確保できる。

・少ないスタッフでも勤務可能。

・2つのシフトなので、身体のリズムが整えやすい。

・拘束時間が長い。

・集中力を維持しにくい。

・疲労が取れにくい。

・年を重ねると身体的に辛い。

3交代・勤務時間が短い。

・集中して仕事ができる。

・精神的負担が少ない。

・休みが少なく感じる。

・病院への行き来が多い。

・勤務の間隔が短いことがある。

・睡眠時間が短い。

 

看護方式の違い。

看護方式内容
チームナーシング・チームで患者に対応する看護方式。

・チームはリーダーを中心として、複数の看護師で構成。

・1つの病棟に2つ以上のチームが設置してあり、リーダーやメンバーは定期的に変わる。

・日や週などメンバー変更時期、チームの分け方は病院により様々。

固定チームナーシング・チームナーシングが変化した看護方式。

・チームナーシングと同様、リーダーを中心として複数の看護師で構成するチームで患者に対応する。

・患者1人につき担当看護師がいる事、チーム内の看護師が変わらず固定されている事がチームナーシングとの違い。

プライマリーナーシング・1人の看護師が1人の患者を入院から退院まで対応し、担当患者のすべてにおいて看護責任を負うという看護方式。

・看護師が担当する患者の人数は病院や病棟、診療科によって変わるがおよそ2~7人程度。

モジュラーナーシング・プライマリーナーシングと固定チームナーシングの2つを組み合わせた看護方式。

・看護師のチームの中でさらに数人のグループ(モジュール)を作って、そのグループが患者の入院から退院まで対応する。

パートナーシップナーシングシステム(PNS)・看護師2人がパートナーを組んで、複数の患者を受け持ち、お互いの特性、能力を活かしながら看護業務を行う看護方式。

・PNSと他の看護方式を組み合わせて採用する場合が多い。

機能別看護方式・看護師が入院患者への看護を行う上での役割分担を明確に振り分ける看護方式。

・患者の担当看護師をつけず、看護師は担当する業務に応じて複数の患に看護を提供する一部機能別という形で取り入れる場合が多い。

 

研修・教育体制の種類。

研修・教育内容
プリセプターシップ・1人の新人看護師(プリセプティ)に対し、1人の先輩看護師(プリセプター)が付き、マンツーマンである一定期間の間、教員・指導をする制度。
チューターシップ・各新人職員に決まった相談相手(チューター)を配置し、仕事の仕方、学習方法、悩みなどの精神面、生活などの広範囲に渡り相談や支援を行う。
メンターシップ・メンターは、新人看護職員を援助し、味方となり、指導や助言をし相談にのる制度。

・通常、直接的な実施指導者として関わることは無く、支援的役割を果たす。

クリニカルラダー・看護実践能力開発プログラムなどとも呼ばれ、病院ごとに設けられる専門知識や技術を段階的に見付けらる様に計画されたキャリア開発プラン。

 

看護体制の種類。

看護配置内容
7対1・患者と看護師の比率が7対1となっていると、目が行き届く範囲内で無理なく看護業務が行えるので細やかなケアができる。

・診療報酬の入院基本料が高くなり、病院の経営状況も安定することが多い。

・手術や検査は多い急性期の病棟では7対1配置基準が採用されている事が多い。

10対1・7対1体制と同様、急性期の患者を対応する事が多いが、患者の医療・看護必要度は7対1よりも低いことが特徴。

・入退院の頻度も7対1より少ない傾向にあるため、忙しさの視点でも比較的落ち着いている場合が多い。その分対応する患者の人数も多い。

・7対1程の忙しさではないものの、充実した医療現場で看護経験を培うことができる。

13対1・看護必要度の低い患者のケアをする病院は13対1(または15対1)の看護基準を取っている(ケアミックス病院や回復期リハビリテーション病棟など)。

忙しさの指標の1つになりますが、受け持つ入院患者の人数が「多い」「少ない」だけで判断せずに、その病院・病棟の役割をよく理解しましょう。

 

休日・休暇。

休日

労働義務が課されていない日のこと

労働基準法では週に1日以上の休日を与えることが義務とされている

例)

完全週休2日制

→毎週必ず2日間の休みがある。土日が休みとは限らない。

 

週休2日制

→1ヶ月の間に週2日の休みがある週が1度以上ある。

残りの週の休みが週1日というケースもあるので注意が必要。

 

4週8休

→4週間に8日休みがあるという意味(105日)

※祝日も含まれるのか確認が必要!!

 

4週6休

→4週間に6日休みがあるという意味(78日)

 

休暇

労働義務が課せられているが免除されている日のこと

本来は勤務する必要があるが、申請をしてその義務を免れる

例)年次有給休暇、産前産後休暇、育児休暇、介護休暇など

 

福利厚生。

法定福利厚生

社会保険

病気・怪我、老後の資金不足、失業などの国民生活における万が一のリスクに備えるための公的保険制度

厚生年金保険…国民年金保険と合わせて、会社員が加入できる保険制度

健康保険…病気や怪我をした場合、その医療費・治療費を国に負担してもらう保険制度

介護保険…介護認定を受けた65歳以上の人が対象で、介護サービスを受けるための費用を一部負担してもらえる保険制度

 

労働保険

労働者災害補償保険と雇用保険を創傷した言葉

労災保険…就業・通勤・帰宅・移動中に負傷した場合、保険料の給付を受けられる制度

雇用保険…病院もしくは自分都合で失業・退職をして、転職先が見つからない場合に手当が給付される制度

 

法定外福利厚生

独自で実施している、任意の福利厚生

法定外福利厚生として扱うことのできる範囲は広く、住宅手当や家賃補助、健康診断の費用、レクリエーションにかかる費用などが該当する。

例)

住宅手当…従業員が負担する家賃や住宅ローンの一部を企業・法人が補助する制度

交通費…従業員が通勤する際にかかる交通費を企業・法人が補助する制度

資格手当…従業員が資格取得をした・する予定の時に補助される制度

食堂無料…病院が従業員の食費を補助するための制度

財形貯蓄…毎月の給与(+賞与)から、決められた金額を天引きして貯蓄に回す制度

育児・介護支援…勤務時間変更、補助金やサービス紹介など、育児・介護を支援する制度

 

その他、病院独自の福利厚生もあり、病院によって内容が異なります。

 

最後に。

以上が就職活動を始める上での情報収集でまずはやってみたいところになります。

その他にも情報は沢山あります。

就職活動が佳境になってから慌てて始めるより、まずは時間的余裕を持って、以上にことから情報収集してみて、自分がどんな病院に就職したいかじっくり考えていきましょう。