手術室看護師のトイレ事情【術中のトイレはどうするのか】

手術室看護師のトイレ事情【術中のトイレはどうするのか】

こんにちは。一匹兎(@pepeopecn)と申します。

今回は手術室看護師のトイレ事情について話していきたいと思います。

器械出し看護師が手洗いをしてガウンを身にまとい、手術に入っていくのですが手術器械など滅菌物を扱う器械出し看護師は手術中トイレに行きたくなったらどう対処するのでしょうか。

私の体験談も含めて書いていきたいと思います。

ちなみに私は頻尿気味です。

ですので、手術前はあまり水分を取らない様にしています。

特に器械出しの時はなおさらです。

冗談であまりに長い手術の時はオムツ履いたりBaカテ入れるんだよ、と言ったりしますがそんなことはありません。(もしかしている?)

この記事の内容

・手術室看護師のトイレ事情が分かる。

手術時間は大体どのくらいか。

どんな手術を担当するかによりますが短くて30分くらい、通常の全身麻酔の手術ですと2~3時間程度。長いのはどのくらいかと言うと10時間越えもあるし、外科のコラボだったり大きな手術になると24時間以上手術をしている場合もあります。

さすがに24時間ともなれば看護師だけでなく執刀医も交代しながら手術を進めていきます。

ただし日勤帯の比較的落ち着いた時間では交代がいますが、夜勤の例えば大動脈解離などの手術になると10時間以上の手術を交代無しで終わらせなければならない状況になります。

この状況でトイレに10時間行けないとは相当キツイのではないかと想像してしまいますよね。

私の実体験を含めて書いていきたいと思います。

意外とトイレに行かなくても良い?

これは私も経験したこと多々あるのですが、特に夜間の緊急手術で大動脈解離の手術の器械出しをした際にトイレに行きたいと感じたことはほとんどありません。

あまりの緊張なのか、アドレナリンがドパドパ出てるのか、トイレに行きたいという感覚に至らないのです。

気付けば8時間経過するなんてこともあります。

もちろん手術前にはトイレに行くのですが、あまりに急すぎる直入の手術なんかはトイレに行ってる暇もありません。

それでもやはりトイレに行きたくなることは少ないと思います。

思えばスポーツをしている時もそうですよね。

サッカーの試合中にトイレに行きたくなることは少ないと思います。

その感覚に近いかもしれません。

 

それでも行きたい時もある。

それでもトイレに行きたい時がある。

人間なのでしょうがありません。

生理現象ですから。

外回りの看護師なら手術が落ち着いたら頃合いを見てダッシュで行けそうです。(しかしながら夜の緊急手術の場合はその暇も無い可能性があります。)

問題は器械出しの時です。

外回り看護師はまだ不在の時があっても耐えることができますが、器械出し看護師はそうはいきません。

交代要員を確保して確実に交代してもらわなければいけません。

 

すぐには難しいかもしれない。

ので、分かった時点で事前に申告しておくことが必要と感じます。

それでもすぐには難しいかもしれません。

特に緊急手術でバタバタしている時に器械出し看護師に抜けられるのは執刀医の先生も非常に困ると思います。

それくらい器械出し看護師は重要なポジションを担っているのです。

個人的にはその様な状況の時はやはりトイレに行きたくなりませんでしたが。

しかしながら体調が悪くなってしまっている場合も考えられます。

やはりいかなる理由でもトイレに行きたいと感じた場合は、行けるタイミングになったらすぐに行けるようにしておくことが必要と感じます。

 

私の場合。

さて、私が器械出しをしている時にトイレに行きたくなった時の話をします。

私は頻尿なので、手術前に水分は極力飲まない様にしています。

とある当直の時、緊急手術で大動脈解離のラプチャーが直入で運ばれてきました。

そのまま今すぐ開胸して手術をするとの事でバタバタしていたこともあり、そのまま器械出しの手洗いに行きました。

その時に気付きました。

トイレに行きたい、と。

しかし、この状況の中トイレに行きたいなんて言えません。

そのまま手術に入ることになりました。

これはいつか限界が来るだろう…

そう思っていた私でしたが、気が付いたら10時間経っていました。

そんなもんです。

あまりのバタバタ加減にトイレに行きたい事をすっかり忘れていました。

後にも先にもこの時が一番ピンチでした。

 

トイレ以外でも…。

私の先輩の話です。

夜中に緊急手術に呼ばれて向かってる時、家で棚の角に足の小指をぶつけてしまったそうです。

あまりの痛さに見てみたら、あり得ないくらいに短くなっていたそうで…

つまりその衝撃で骨折して潰れた様な状況になったそうです。

しかし、その時は12時を回ってしまった状況。

代わりはなかなか見つかりません。

仕方がなくそのまま器械出しをすることになります。

足の小指を骨折した状態で器械出しをこなしたそうです。

不思議とその時はあまり痛くなく、手術が終了してから痛みが出てきたそうです。

やはりアドレナリンが出ていたのでしょうか。

それくらい緊急手術は緊張するし、気を張っているのでしょう。

 

まとめ

という事で、あまり参考にならなかったかもしれませんが意外とトイレは我慢できるということになります。

しかしながら、トイレに限らず体調不良の場合もあり、その様な状態になってきたら周りに助けを求めることが自分のためにもなるし、チームのためにもなる。

強いては患者さんのためにもなると考えます。

 

倒れてしまってはかなりの迷惑を被ります。

我慢も多少が必要ですが、最悪の事態にならない様に自分でも調整をしていくことが非常に重要と考えます。