
男性看護師のキャリア形成についての考察【私情を挟んだ見解】
こんにちは。一匹兎(@pepeopecn)と申します。
元々新人から手術室に配属され、その後大学にて教員をしております。
思えば大学教員としての道を歩もうと方向転換したことは自分の中でもかなり大きなことでした。
私も男性です。
特に男性の看護師にとってある程度看護師としての経験が長くなり、年齢もある程度重ねてくると、このままで良いのだろうか、この先のキャリアについて悩んでくる時期があります。
私の経験を踏まえてこの辺りの考えをみなさんと共有し、参考になる所は参考にしていただければと思い記事にしました。
またご意見ご感想などがあればぜひよろしくお願いいたします。
・男性看護師のキャリア形成について考える【私情含む】
男なら必ず訪れる?これでいいのか?時期。
すべての男性に訪れる訳では無いと思いますが、必ず?と言っていいほど訪れるのが
『おれ、このままこの状況で仕事してて良いのか?』状態。
若いうちは今抱えている仕事を頑張って覚える、バリバリやり遂げることに注視して自分のその先のキャリアについてあまり考える時間が無かったかもしれません。
ですが、ある程度経験年数が増え、後輩も多くなり、それなりに指導するようになり…
またそれぞれのライフステージでも、結婚した、子どもが出来たなど
自身の人生において大きなステージの転換があったりすると
ふと思う様になります。
このままで良いのか?
サラリーマンで言うと、ヒラの社員から部長や課長など分かりやすく出世していきますが、看護師の世界はあまり役職が無く、しかも男性で役職を持って出世している方はなかなかいないのが現状です。
しかも看護師+αの資格も多く出てきており、所謂管理職以外にも道が多くあります。
看護師としてジェネラリストを追求するのか、スぺシャリストを目指すのか。
管理職になるのか、などなど。
悩みどころです。
それぞれのキャリア形成のメリット・デメリットを考える。
正直、どの道を進もうが、自分自身が納得していればそれで良いと私は思います。
これだけ多くの選択肢がある中、そのままを選ぶ方もいらっしゃると思います。
それで良いと思います。
迷った時に立ち止まると思います。
その時にじっくり考えて欲しいのがメリット・デメリットのことを十分に考えて欲しいのです。
もしかしたら物凄いチャンスに巡り合っている場合もあります。
ここで本当は動くべき機会だったのに棒に振ってしまうのはもったいないです。
自分がその道を選ぶことで何を得るのか、得るために何を捨てなければならないのか。
じっくり考えることが必要と感じます。
私の場合。
悩んだきっかけは将来的な体力面に心配したから。
私の場合は、このまま手術室看護師を続けることで体力的に大丈夫だろうかと思ったからです。
一つは夜勤が苦手だったこと。
仕事のミスとかではなく、寝ないで夜通し手術をするといったことが苦手と思う様になってきたのです。
若いうちはできてもこのまま歳を取ってそれなりの年齢になった時にやっていけるだろうか、と思う様になりました。
もう一つは持病を抱えていたこと。
詳細は割愛しますが、私は高校時代からとある持病を抱えています。
こちらも若いうちは良いですが、年齢を重ねるうちに悪くなっていくと考えています。
さらに結婚し、子どもが産まれました。
この先私一人だけの人生ではなくなりました。
そこで益々、身体をもう少し楽にしながら仕事がしたいと考えるようになりました。
恩師の言葉を思い出す。
そこで自分に看護師以外の仕事で何ができるのか、考え始めます。
ふと思い出したのは看護学校の卒業式で先生から言われた言葉でした。
教員に向いてると思うから、もし道に迷ったら教員の道も考えてみてね。
そこで一気に大学教員の道に興味が出始めました。
しかし、大学教員になるには大学院に行って修士以上を履修しなければなりません。
修士どころか学士も持っていなかった私は、かなり長く険しい道と思ったのでした。
その後の話は他の記事でまとめていますので、ご興味ありましたらぜひ読んでみてください。
ともかく運よく大学教員の道を進めるチャンスをいただいた私はまんまと大学教員となるのでした。
自分に合うと思う道を選択する。
例えばそのままヒラの看護師でも将来的に十分に稼ぐことが出来ると思います。
看護師の給料は確かに伸びしろはあまりありませんが、安定感抜群。
沢山の病院を転職するより一つの病院で長く働くことで給料もそれなりに上がるし、退職金も多く貰えると思います。
例えば管理職になっていく道もあります。
私の場合は、この管理職にはなりたくないという思いが強くありました。
ただでさえ女性職場で悩んでいるのに、管理職になって女性陣をまとめるなんて絶対に出来ないと思ったからです。
研究することに興味があった。
私は看護師時代に研究発表を2回ほどしています。
その際に思った事は、研究って面白いなと。
もっと研究について勉強してみたいなと思いました。
研究を仕事に出来る、大学教員は私のセカンドキャリアを考える上で非常にマッチした仕事でした。
なるべく後悔しない道を。
失敗は成功の素とありますので私は失敗することはまったく心配ない。そこから学ぶものがあってさらに成長できるなら、と思います。
ですが、選んだ道を後悔するなら選択するべきではないのかなと思います。
後悔しない選択をするには、
私の持論ですが
まずはじっくり時間をかけて悩むこと。
他人からのアドバイスは沢山聞く事。
でも決めるのは自分自身、責任を持つ事。
と思います。
ここで大事なのは自分で決めること。他人のせいにした時点でその事柄は本気で考えていない事になります。
そしてどんな結果になろうと後悔するのだろうなと思います。
どの道を選択してもカッコ悪くない。
私は自分で言うのもなんですが、様々なことに挑戦してきたと思っています。
もちろん数多くの失敗をしてきました。
そして挑戦をする最中、自分のことを卑下して私に言ってくる方もいます。
『お前は凄い。自分なんて何も挑戦せずにヒラのまま働いてこんな年になってしまった。今更朝鮮なんて難しい。』
何をおっしゃいますか。今からでも挑戦はいつでもできます。
それどころか今までヒラとしても続けてこれたこと、これは本当に凄い事だと感じます。
凄くカッコいい事だと思います。
私は結局、人生の岐路に立ち迷っている時点で、自分の今まで頑張ってきたことも疑問に思っているということにもなります。
自身がやられてきたことに自信を持っているからこそ、ずっとこれからも続けていけるのだと思います。
最後に。
あまりはっきりとした答えも出ず、もやもやしたまま終わりそうです。
この記事はこの先私の考えも変わってきたら大幅に更新することになりそうです。
私個人的には自分の将来を含め、自分の家族の事を考えて次のキャリアを考えることは非常に重要な時期で、この時期があってこそ次のステージへ大きく飛躍することが出来るのは無いかと考えています。
沢山悩んで、自身の今後の未来をより良くするためにじっくり時間をかけて考えていきましょう。
私も微力ながらお手伝いをさせてください。
ご意見ご感想、ご要望お待ちしております。