コツコツ勉強する、とはどの様にすれば良いのか・コツを考えてみる。【私情を挟んだ見解】

こんにちは。一匹兎(@pepeopecn)と申します。

元手術室の看護師です。現在は大学で教員をしています。

学生からの質問や、私も別の記事でも良く話すのですが〝コツコツ勉強しろ〟と言われてもどうすれば良いか分からない問題が聞かれます。

確かに私も自分で言っておきながら、「それが分かんないよな」と感じます。

本当なら時間をかけて教えたいところなのですが、なかなかそんな時間も無いですのでせめてブログでは、と思い記事を書いています。

〝コツコツ〟という表現があまりに曖昧で個人差があると思うのであくまで私個人の見解として参考にしていただければと思います。

 

出来れば毎日継続して勉強する。

やはり〝コツコツ〟とはこれを指すと思います。

では実際にコツコツとは何分、何時間のことか。

私個人の考えでは30分~1時間程度と考えています。

もしそれ以上できるのであれば時間を増やすことも良いと思います。

人間の集中できる時間は90分とされています。

それも15分置きの周期になっているそうです。

大学の授業も90分になっていますよね。

しかしながら、大学教員の経験上90分ずっと集中して授業を受けている学生は珍しいと感じます。

それらを鑑みて毎日30分~1時間程度が十分かと考える訳です。

 

なるべく朝に勉強する。

コツコツやる、と言えば結局の所毎日時間を決めて実施するといったことになりますが、個人的に実施する時間も決めておきたいところです。

夜寝る前に勉強することも自身の効率が良いなら構わないかと思います。

しかし、もし可能なら朝型の勉強スタイルに慣れていた方が良いと思います。

看護師国家試験の本番は当日結構早めに試験が始まり、丸一日かけて行います。

夜型の勉強スタイルに慣れてしまうと、いざ本番の際に少し不利に働くのではないか感じます。

朝からしっかり集中できるような勉強スタイルに普段から慣れている方が、本番の試験の時に実力を発揮しやすいのではないかと思います。

朝に30分~1時間の時間を確保することは難しいかもしれません。

しかし実践することによって朝型のスタイルに変えることが出来ますので学生のうちから挑戦してみるのも良いかと思います。

 

集中できない日は敢えてやらない。時間を短くする。

毎日続けるという事を意識し過ぎてまったく集中できずに終わることはもったいないです。

そしてその日の気分だったりで集中できない日もあるかと思います。

そんな日は思い切って無理に勉強する必要は無いと思います。

ただし毎日の〝やらない〟理由を何とか見つけて、勉強しないのでは意味がありません。

どうしても今日は難しい、という日には無理して勉強する必要はないという気楽な意識で継続していくことが重要と感じます。

人間ですのでどうしてもできない日や友達と一緒に遊びに行きたい時、などあると思います。

そんな日は思い切ってやめてしまいましょう。

そしてしっかりリフレッシュしてから次に集中して再度勉強を始めてれば良いのです。

  

短期集中や一夜漬けの習慣を避けるように、日々の継続が出来る様な意識で。

 定期試験前の短期集中型や一夜漬けで何とか出来ちゃう様な試験の勉強方法など、最終関門の看護師国家試験には通用しません。

再度になりますが、国家試験は今までの学修してきたものすべてが出題範囲と言っても過言ではありません。

これらの出題に関して、短期集中や一夜漬けではどうしようもありません。

その最終関門を突破する為に、そこをゴールに定めて、コツコツと勉強するのです。

一刻にある様な定期試験の対策にももちろん有効ですが、最終的な目標は看護師国家試験の合格です。

専門学校や短大は3年間、4年制大学だと4年間と非常に長い道のりですが、その長い道のりに向かって一歩ずつ進んでいくイメージです。

 

 今から始めるコツコツが国家試験前に必ず生きてくる。

 正直最初の方はコツコツ進めていてもそれだけ成果が出ていているのか実感が沸かずにもしかしたらやる気が無くなってしまうかもしれません。

正直、今からコツコツ勉強を始めても最初の定期試験には成果は出ないと予想します。

問題はそこでやる気を無くして継続を止めてしまう事です。

成果が出てくるのは目先の定期試験ではなく、最終的な目標である看護師国家試験の時です。

その前に実施する国家試験の模試の際に、今までのコツコツ勉強の成果がようやく出てくるように感じます。

そんなにすぐに成果は見込めません。

しかし必ずその成果は出てきますし、出てくるのはもう少し先の様です。

途中で腐ることなく継続していきましょう。

  

コツコツ勉強の具体的な例。【私の方法】

 さて、コツコツ勉強すると言っても実際の勉強方法はどうしましょう。

私の私情も入りますが、この様に実践してみると良いかもといった方法を紹介します。

まずは自信のある、興味のある、やりたい科目から始める。時に難しい問題も。

 私はコツコツ継続してくことは、モチベーションがすべてと思っています。

なのでいきなり解けないような難しい問題から着手するのではなく、自身の興味のある、何なら簡単に解ける様な問題から始めるのが良いと思います。

継続してく上でずっと簡単な問題ばかりを解いていては進歩がありません。

時は難しい問題も解いてみましょう。

毎日5問解くとしたらそのうち1問は難しい問題に挑戦してみましょう。

それで解けなかったらまずはその問題に集中して少しでも理解するようにしていきましょう。

それでも理解出来なかったら今日はそれで終了です。

明日、看護教員に聞いてみましょう。

その積み重ねが非常に重要と思います。

なぜ正解か、なぜ不正解かをしっかり理解する。理解した気になっている可能性がある。

コツコツ勉強の一つとして国家試験問題を解いてみることは非常に有効と考えます。

そこで正解したからそれで終了、ではなくどんな根拠で正解しているのかをしっかり時間をかけて調べていく事が重要です。

それに加え、なぜこれは間違った解答なのかといった部分もしっかり調べることにしましょう。

これにはそれなりの時間をかけて勉強することが重要です。

何ならその毎日1問ずつでも構わないと思います。

この問題だとこれが正解、とだけ覚えてしまうと、少し問題の内容は変わっただけでもう対応できなくなってしまい不正解になってしまいます。

なぜ正解か、なぜ不正解かをしっかり時間をかけて理解すればその似たような問題にまで対応できるようになります。

つまり1問しか解いていなくても、将来的に解ける問題が何問にも増えることになります。

比較的時間のある今の時期だからこそじっくりと問題に向き合って、一つ一つの項目に対してしっかりと理解していきましょう。

友達に問題を出してもらう。

自身でもうこの手の問題は十分に解けると思っていても意外と友達から問題を出してもらうと解けないことがあります。

それによって解ける気になっている意識を再度引き締めることが出来ます。

自分がどんな問題が苦手なのか、ふと気づく事もあるかと思います。

お互いの勉強にもなって一石二鳥です。

友達とマックとかちょっとしたブレイクの時間にふと少しだけ問題を出し合ってみても面白いかもしれません。

そうやって友達の連鎖を作っていき、みんなで国家試験合格を目指す様に頑張るのも効果的だと思います。

コツコツ勉強する、という目標を目の見えるところに。

昔からあるトイレの壁や自身の部屋に貼ってある〝合格〟の文字。

あれはある意味で効果があると勝手に思っています。

自身が掲げた目標を忘れない様に常に目の見える所にあることは、サボりそうな自分に忠告しているように感じるのではないかと思うのです。

最近だとスマホでしょうか。

思い切って待ち受け画面にしてもいいかもしれません。

特に、合格といった大きな目標ではなく、一日30分勉強など具体的で達成可能な目標を書いておいても良いかと思います。

成果が分かる様にする。

コツコツ勉強を継続していく上でモチベーションが大事と書きましたが、そのモチベーションを高める上でも自身が頑張ってきた証を残して欲しいと思います。

私の場合は自分で自分だけの参考書を作る様なイメージで作成しました。

その自分だけの参考書を使って最後の方は復習をしましたし、これだけやったんだという自信にも繋がりました。

そんな積み重ねが分かる様に残していくようにすると良いでしょう。

一回一回の勉強した紙をそのまま捨てるのではなく、振り返りが出来るように工夫することも効果的と考えます。

 

最後に。

コツコツ勉強することは直ぐに成果が出なくてモチベーションの維持に困ると思います。

しかしこのコツコツやることが看護師国家試験の合格への一番の近道と思います。

急がば回れ、急いては事を仕損じるなど、慌てて物事を進めるよりゆっくり確実に進める方が良いといったことわざもあります。

(もちろんその逆のことわざもありますが。)

看護師国家試験に関してはコツコツ進めることが一番の攻略法と感じています。

みなさんも今この記事を読んでいただいたこの瞬間から、コツコツ勉強を始めて最終目標である看護師国家試験をしっかりと合格していきましょう。