【看護学校教員向け】態度の悪い学生の実習の対処方法について【私情を挟んだ見解】

【看護学校教員向け】態度の悪い学生の実習の対処方法に

ついて【私情を挟んだ見解】

こんにちは。一匹兎(@pepeopecn)と申します。

看護学校の教員が陥る非常にシビアな問題、態度の悪い学生への対処方法について考察してみました。

正直かなり難しい問題ですし、学生にもそれぞれあると思うので、すべてがこの記事に当てはまる訳では無いと思います。

ですが、考えることは出来ます。

そして私の私情タップリの見解をつけながら話が出来たらと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

この記事で分かる事
態度の悪い学生の実習の対処方法について私情を挟んだ見解を含んだ方法が分かる。

頭ごなしの否定だけは絶対にNG

まず絶対にNGなのは態度の悪い学生の話をろくに聞かずに頭ごなしに否定から入ることです。

これをした時点で即終了と思います。

反抗的な態度にさらにマウントを取るやり方では火に油を注ぐ様な形になり、その後の関係修復はかなり厳しいと言っても良いでしょう。

本当にかなりのマウントでがんじがらめに頭を押さえつける方法もあるかもしれないですが、現代のコンプライアンスではまったくナンセンスですし、かなりの労力がいるでしょう。

私個人的には、その様なキャラでもないので頭から押さえつける方法はまず無理と考えます。

 

ひとまず話を聞くこと

私個人的にはこれが一番必要と感じます。

態度の悪い学生の一番のフラストレーションは、〝自分の考え〟を〝聞いてくれない事〟にあると考えます。

そして本当は自分の考えを話したいんだなと思います。

それが反抗的に聞こえてしまうので、教員側は押さえつけようとしてしまい、余計悪循環を招いてしまうのではないでしょうか。

 

私の経験談を。

少し私の経験談を話します。

とある男子学生で所謂問題児と言われる学生がいました。

それまでの実習でも反抗的な言動が目立ち、多くの教員が関わりましたが口を揃えてもう私は関わりたくないとまで言われていました。

そこで、半ば押し付けられる様な形で担当したのが私でした。

私的には、私が投げ出してしまうと本当に最後になってしまうという思いでしたので、何とかして何事もなく過ぎて欲しいと調整を考えていました。

しかしながら、その男子学生は相変わらず態度面での改善は見られませんでした。

そこで私は彼の主張をとにかく聞くことにしました。

そしてその主張を頭ごなしに否定するのではなく、一旦は受け止め、その後に改善するべきところを穏やかに話をすることにしました。

すると以外の他、心を開いてくれました。

そして、思っているほど彼の主張があながち間違っているわけではにことに気が付きました。

もちろんすべてが正しい訳では無いのですが、上手く改善できれば伸びる逸材であることは感じました。

その後無事、看護師国家試験に合格し、一人前の看護師として働いています。

私の中では、ほとんどの教員が投げ出す様な学生を無事に看護師にすることが出来たという成功体験になりました。

 

何でもかんでも肯定する必要は無い。

この様な問題児と言われる学生は、口も達者であるし、下手したら親が出てきてクレームを言ってきたりと、下手に注意することで自身の立場も危うくなったりする不安を感じます。

ですが、だからと言って何でもかんでもその学生の言う通りにしてしまうと、悪いまま学生が成長を止めてしまう可能性があります。

悪いことは悪い、とちゃんと伝える必要があります。

そこで前述したことになりますが、なぜ悪いのかをちゃんと説明せずに頭ごなしに押さえつけてしまう事が結局、あまりよろしくないのではないかと感じます。

結局のところ、〝なぜ悪いのか〟といった所を〝ちゃんと説明する〟ことが非常に重要と感じます。

それでも最初は反抗的な態度になると思います。

ですが、教員サイドの話を聞いて欲しいのであれば、やはり学生側の主張もしっかり聞いてあげることが必要と感じます。

それが話し合いに繋がると思いますし、相手の気持ちを感じながら話を進めていく事が出来る様になると考えます。

 

投げ出してしまうのは教員としてどうなのか。

私の経験上ではこの様な教員がおりました。

態度の悪い学生、つまりは自分と気の合わない学生を投げ出してしまう教員。

「私この学生無理!!あとよろしく!!」と他の教員へ投げてしまう教員。

果たしてそんな無責任な事があって良いのでしょうか。

ましてや、看護を教える身です。

他人を理解することの重要性を一番理解しなければならない、それを教えなければならない存在なのではないでしょうか。

そんな教員の話を学生が聞くでしょうか。

ましてや態度の悪い学生です、

余計反発されることでしょう。

お金を貰っている仕事であること。

気の合わない学生がいる事は私もあるので、そこを変えることは出来ないことは分かります。

しかしながら、私達は仕事としてお金をいただいている立場にあります。

気の合わない学生がいるからと投げ出すのは、仕事を放棄している事と一緒です。

もちろん自身の苦手が仕事の種類はあると思います。

得意な人がやれば良いと言うのも一理あると思います。

ですが、気の合わない学生と上手く関係性を築く為に、教員の方から歩み寄ったのでしょうか。

私の経験上の話ですが、すぐに投げ出す教員はその努力が足りないと感じます。

何かしらしっり対策を立てて、自分一人ではなく、周りとも協力をして進めていく事が必要と感じます。

 

根気強く向き合う事、自分一人で抱えない事。

気が合わないからといってすぐに投げ出すのは良くありません。

ただでさえ普段の仕事でイライラしてしまうのは非常に良く分かりますが、それは理由になりません。

しかしながら教員も人間です。

どうしても難しい場合もあるでしょう。

これは学生側でも同じ気持ちかもしれません。

そんな時は、自分一人で抱え込まずに周りと一緒になって改善していくことをお勧めします。

そこでありがちなのは一緒になって学生の悪口を言い出すこと。

その場面を他の学生などに見られた時には、関係性の修復は不可能に近いでしょう。

他の学生の前で違う学生に悪口を言う事も控えましょう。

学生の連絡網は凄いものがあります。

あっという間に広まっていく事でしょう。

愚痴、と言うより、学生にどの様にアプローチすればより成長できるか、など生産性のある会話なら良いのですが、ただ悪く言うだけの会話は極力しない方が良いでしょう。

 

話を聞くだけでなく、その先の方向性を示す。

まずは話を充分に聞いてあげることもですが、ある程度聞いたらその先の若干の答えや、どの様にしたら良いかといった部分を、その学生の気持ちの揺らぎを見ながら、完全否定するのではなく、どうすれば良いのか答えてあげるべきと思います。

そこで、必ずしも正解を答える必要は無いと思います。

個人的には話をしっかり聞いてあげたことで、ある程度の信頼関係を築くことができていると思います。

その状態でのアドバイスというものは比較的態度の悪い学生でも聞き入れやすくなっていいるのではないでしょうか。

教員サイドの主張をまずは言うのではなく、学生から主張を聞いてからもし道を踏み外しそうに感じたら、ご自身の考えを伝えるのが良いと思います。

そして、自身の考えを強要するのではなく、学生の思いや考えを尊重しながら学生自身が自分なりに答えを導き出せるように促してあげることが必要と感じます。

 

最後に。

以上が私が考える態度が悪い学生への対応です。

非常にシビアで難しい問題です。

教員によっても考え方が様々でしょうし、賛否両論あるかと思います。

ぜひご意見ご感想をいただき、より良い指導方法を考えていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。