
【大学院】看護師が学士が無くても大学院に入る方法
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こんにちは。一匹兎(@pepeopecn)と申します。
元看護師で、現在は看護大学で教員として働いています。
そして現在は大学院(修士課程)に通っています。
※追記 2024年3月_無事に修了いたしました。
私は現在大学院に通っていますが、元々は短大の看護学校出身で学士は通信制の大学で取得しました。
※2024年3月_無事に修了いたしました。
看護系の大学院に入ろうと考えている方。
「入学資格審査」という方法があるのをご存じですか?
大学によっては〝出願資格審査〟〝個別入学資格審査〟
と言ったりしますので大学院のホームページをご覧ください。
本来なら大学院は学士を履修していないと大学院へは行けない(受験できない)のですが、このやり方なら、専門学校卒や短大卒でも大学院を受験することが出来ます。
学士を取る為に放送大学などの通信制の大学や、編入学をして単位を取得する必要があるのですが、いわゆる飛び級の様な形で履修しなくても良くなります。
ですが、私は個人的にはあまりおすすめはしません。
私的な部分もありますが、その理由と共に記事にしてみました。
入学資格審査
※注意※
以下の情報は大学院ごとに詳細が違う場合がありますので、参考程度にして頂き、詳細は受験したい大学院のホームページをしっかりとご覧ください。
大学院の入学者募集要項を見ると、入学資格審査制度という項目があり、そこには一般的にこの様に書かれています。
短期大学や専修学校等を卒業し,看護師,保健師,助産師のうち1つ以上の資格を有し,かつ入学時までに22歳に達する方などを対象とした入学資格審査制度があります。大学を卒業した者と同等以上の学力があるものとして本学で認めた場合には,本学大学院への入学資格が認定され,今回の学生募集に出願することができます。
宮城大学大学院入学者募集要項
個人的にはあまりおすすめしない
本題です。
正直申し上げますと私は入学資格審査を経て大学院に入学する事はあまりおすすめしません。
飛び級でそのまま大学院へ行けるシステムがあるなら活用するべき、使わない理由が分からない。
といった声が聞こえてきそうですが、その理由をお話します。
しかしながら、こちらは完全に私情が入っていますので、ちゃんとした理由があればもちろん飛び級制度を使用しても良いと思います。
学歴に残らない
一つは学歴に残らない事です。
最終学歴が大学院になるんだからいいんじゃない?と思われる方も多いと思いますが、〝学歴〟を書く場合、高校からの経歴を書く場合がほとんどだと思います。
そこで、入学資格試験をして大学院に入学した事が分かります。
その〝学士を取得していない〟といった部分が突っ込まれることがあるそうです。(当時の職場の上司の言葉ですので、本当にそうなのか定かではありません。。。)
私は、短大卒ですが1年間かけて学士を取得してから大学院を受験しました。
私自身、学士を取得していないこと自体を突っ込まれる事があまり想像できないのですが、職場の上司たちは口を揃えてそう仰っていました。
何か事情がありそうですが、ハッキリしません。
〝一歩ずつ階段を上がっていない〟といった部分が揚げ足を取られる要因でしょうか。
確かに、学士を取った経緯が無いのに大学院より、一つずつ上がった方が見栄えは良いですね。
※こちらの記事は私が働きながら通信制の大学で学士を取得した時の話になります。
是非参考にしてみてください。
一般教養が弱い
短大や専門学校卒と大卒の大きな違いは、一般教養の授業が少ないといったところがあります。
私が思うに、一般教養の授業を学部生の時に真面目に聞いていたか、社会人になって今までの人生でどんな経験をしてきて、どんな教養を身につけてきたかによって、かなりの個人差があると思います。
なので、正直これだけでは図れないものがあるのも事実です。
ですが、単位として履修していないのも事実です。
履修している証明が無い以上、一般教養が弱いと言わざるを得ないと思います。
もちろん、大卒でも常識が無いなという人もいますし、逆に高卒でもしっかりした礼儀正しい人もいます。
そうは言ってもやはり紙面上に残る証拠には勝てないのでしょう。
周りからの信頼も少し落ちるかもしれません。
通信制の大学で足りない一般教養の部分だけ取得して、学士の認定をしてもらう方法もあります。
文章を書くのが苦手?特にレポート作成
私が大学院に通っている時に感じたこと、または他の院生や指導教員から聞いた話です。
私の場合は短大で卒業論文、認定看護師の研修で山の様なレポート作成を経ていましたので、文章を書いたり論文を書いたりと少しではありますがやってきていました。
ですが、そうではない人はこの〝基本的〟な文章の書き方から躓く事が多いそうです。
言うなればそういった人は入学資格審査で入学してきた人が苦手な傾向があるという印象だそうです。
恐らく、文章作成をあまりしてこなかった人達でしょう。
師長クラス大学院生が、文章の書き方から指導を受けることも多々ある様で、いくら仕事が出来るからと言って研究の論文がきちんと書けるかは別問題の様です。
そういった基本的な文章の書き方も、学士を取った学生なら比較的書ける印象があるそうです。
あくまで〝印象〟なので、こちらもハッキリしないですし、文章を上手く書けるのであれば問題ないことかもしれません。
地に足着けて一歩ずつ
長くなりましたが、私が考えるのはこちらの考えが一番近い気がします。
要するに、飛び級するみたいな省略ではなく一個一個しっかり確実に学びを深めていった方が、ただ単位を取得する以外にも沢山の学びがあるのではないかと思うのです。
もちろん、私の印象です。
確実性は全くないですし、出来る人ならドンドン前に進んで欲しいです。
しかしながら、私の性分としてゆっくり寄り道しながらその道を楽しみながら進んでいきたいといった思いがあります。
そうした道のりの中で、自分はどんな研究がしたいのかじっくり考えてみる時間を取り、学士を取り、修士にその考えをまとめていく様なイメージです。
実際私も通信制の大学で単位を取得しつつ、研究はどうしようか考えていました。
思えばその時間が今に繋がっている気もします。
こちらの記事もぜひ。
もちろん、入学資格審査を否定するわけでは無いし、ぜひ使って頂いて構わないと思います。
これはあくまでも私の考えですので、こういった考えもあるよ程度で考えていただければと思います。
お互いが自分のキャリアアップを考えた上での最良の方法で、良い人生を歩みましょう。