看護以外の大学院(前期課程)に進学して【1年目のまとめ】

看護以外の大学院(前期課程)に進学して【1年目のまとめ】

こんにちは。一匹兎(@pepeopecn)と申します。

2021年の4月から大学院の前期課程(修士)に通っています。

元看護師で現在大学の教員をしています。大学院は看護ではなく情報処理系の研究科に通っています。

まもなく後期の授業も終わり、1年目が過ぎようとしています。

そこで区切り良く1年間の振り返りをしてみたいと思います。

この記事の内容
・私(一匹兎)の大学院1年目のまとめ
・看護師が看護以外の大学院に行ってる一例
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情報処理系の大学院に通ってみて。

専門的な授業はかなり難しい。

情報処理系の大学院ですので、単位を取得しなければいけない授業にかなり専門的な科目があります。
特にコンピュータグラフィックスなど、プログラミングを使用して実際に演習を行う際なんかは非常に難儀でした。
学部の応用編みたいな授業ですので、そもそも学部に所属していなかった私にとってかなりの脅威でした。
もちろん勉強はするのですが、当然ながら追いつかず課題に追われる日々でした。

さらにはそもそもの基礎知識が足りないので他の院生よりも時間がかかりますし、プライベートの事もこなさなくてはいけないという事もあり、かなり苦労しました。

事前にどの様な内容の授業になるか調べていたのですが、実際に授業を受けてみると厳しいなという印象です。

意外と看護に繋がる、通用する科目も多い。

逆に、意外とこの科目はイケるな。と思う授業もありました。
特に専門的な授業でもプログラミング系の演習が無い科目や、人の認知に関わる内容、研究の方方法論を学ぶ授業、学習科学についてなどは予備知識が無くても十分に対応可能でした。
自論として看護は〝何からでも繋がる〟という思いがあります。
それを実感できた1年目だと思います。

〝何を〟看護に応用するのか考える。

何でも看護に繋がるだろうという体験が出来たのは良いのですが、どうすれば繋げることが出来るだろうかといった明確なものは掴めずにいます。

これに関しては今現在取り組んでいる修士論文に関しても同じで、どの様に看護に活かしていけるかといった部分が今後もっとしっかり考えていかなければならない事なのだろうと感じます。

今考えるだけでも難しいなと思います。

実際の所、看護以外の大学院はどうなのか。

結論(1年目の終了時):無理して看護以外と考える必要は無い。

看護以外と言っても様々あります。

比較的看護に応用しやすい、心理学や教育学といった大学院は良いとして、一見まったく関係無さそうな分野に関しては、そこまで無理して看護以外に行くと考えない方が良さそうです。

 

これには順番があって、

私の場合は、手術看護について研究したいし、情報処理系から攻めていきたいといった流れがあり、それならばいっそその点が得意な分野に入ろうという事で情報処理系を選んでいます。

 

なので今回看護以外の大学院を選択したことに後悔はありません。

むしろまた選択できるとしても今回の大学院を選択すると思います。

 

心配なのは〝何か物珍しさや、マイノリティ効かせたいから看護以外に行こう〟という「看護以外」ありきで考えてしまう事です。

当然ながら授業は看護以外ですので、例えば研究に応用しようとか確固たるものがなければあまり身にならないかもしれません。

私の場合は大満足です。

私の様なケースは正直、稀かもしれません。

研究したい内容が今回の大学院の授業や研究ゼミがかなりマッチしていますし(そうなる様に大学院受験前にかなりの時間をかけて調べた)、ゼミの担当教員の先生も優しく教えてくれます。

初めての大学院、さらには看護以外という事もありどうなる事かと思っていましたが、思っていたよりかなり順調に進んでいます。

 

もちろん、かなり専門的な授業はまったくついていけないので事前に時間をかけて調査する必要があります。

 

心配な事。

看護理論の勉強をしていない。

看護系の大学院に入ると、これも当然ながら様々な看護理論を勉強していると思います。

看護以外の大学院ですので、こちらも当然ながら看護理論については皆無です。

ここが看護以外の大学院に通う最大の弱点かと思います。

他に看護管理や看護よりの授業がありませんので、その部分は追加で自己学習が必要になりそうです。

ここからは言い訳ですが、大学院生時代に看護理論の勉強はするが、では全部しっかり覚えているかと言えばそうでもないと聞きます。

そして、実際に研究に使用する場合はまたしっかり看護理論を読み込んで書いていると。

それならば自分もその時にしっかり勉強し直そうという、言い訳です。

実際、大学院生時代を良い機会としてその時に看護理論の勉強するほうが良いのでしょう。

 

それから、私の考えている研究に看護論理は正直あまり使えません。

実験研究が主たる研究内容ですし、やはり情報処理系の考え方を採用する事が多いと思われます。

 

つまりは自分の考えている研究内容が看護理論をバリバリ使うものでしたら、看護系の大学院に通い看護理論をしっかり勉強する事をおすすめします。

足を引っ張る人に要注意。

私の場合、看護以外の分野の授業内容についていけるかの心配ばかりで、自分の周りに足を引っ張りにかかる人間がいる事をまったく予想していませんでした。

看護師時代の時は他のスタッフから白い目で見られると思っていましたが、まさか教員から邪魔が入るとは思いもしませんでした。

教員は大学院ありきで考えていると勝手に思っていました。

 

当然、味方も沢山います。実際、様々な妨害から守って頂いているのも他の先生方のおかげです。

非常に感謝しています。

ですが、この事態は想像していませんでしたので、これから大学院を考えている方は要注意です。

 

家族からの理解をもう一度確認&感謝を忘れずに。

大学院に行くという事は、時間とお金の面で家族に迷惑をかけることがあるかもしれません。

その辺りの理解を今一度確認する事、理解を得られたら感謝を忘れない事。

大学院に通っている間も相手の事を思いながら、自分の事ばかり考えない事が大事かもしれません。

 

今後について。

修士課程1年目、いわゆるM1が終わろうとしています。

最終的な成績が出るのはまだ先ですが、2年目になったら前期にあと足りない分の2科目の履修と、それと並行して修士論文をさらに深く進めていく事になります。

まだまだ前途多難、修士論文というラスボスが控えていますが、身体に気を付けて無理をしない程度に少しづつ課題をクリアしていきたいと思います。

 

X(旧twitter)でもたまに愚痴をこぼしますが、何かの参考にしてくれればと思います。