
【看護学生向け】なぜ看護学生は実習中に髪を染めてはいけないのか【私情を挟んだ見解】
こんにちは。一匹兎(@pepeopecn)と申します。
今回の記事は実習中の学生の髪色についてです。
基本的に看護学生の髪は金髪や行き過ぎた茶髪など、髪を染めている状態では実習させませんと謳っている看護学校がほとんどだと思います。
そこで出てくるのが髪の色で人を判断するな、それより知識技術を見ろ問題。
そこまで厳しくする必要があるのか問題。
様々な意見がある中で私の私情をたっぷりと挟んだ見解について述べていきたいと思います。
看護学生は看護師ではない(ライセンスを持っていない)から。
一言で言うと以上になります。
看護師のライセンスを持っていないことが髪をきちんと整理して、派手な髪色ではなく清潔感のある見た目を意識しなければならないと思います。
ライセンスが無い人間がどの様に信頼を得るのか。
ライセンスが無いということは看護師でありません。
勉強をしに病院に来て、病気の患者さんに援助をさせていただいています。
言い方悪いですが、練習をさせていただいてます。
患者さんからしたらどうでしょうか。
もしかしたら命に関わるような入院生活の中で、清拭などの援助をしてもらうとなったらやはり信頼のおける看護師、医療者に相手してもらいたいですよね。
私もそう思います。
その〝信頼〟はどこから来るのでしょうか。
一番大きいものはライセンス(看護師免許)だと思います。
然るべき教育を受け、看護師国家試験を合格し、看護師として働いても良いという許可を得た人物です。
(そこでもあまり信頼できない看護師がいる事はまた別の話ですが)
学生はどうでしょうか。
免許がありません。つまり看護師ではありません。
その時点で〝信頼が無い〟と私は考えています。
見た目で信頼を得ることができるのか。
見た目より知識技術を見て欲しい。
その意見は分かります。
ですが、学生はどうでしょうか。
知識技術はありますか?
辛辣なことがですが、『無い』と考えるべきと思います。
例えば、コンビニにフルフェイスヘルメットを被って、ナイフを持って入ってきたら、誰しもが強盗を疑うでしょう。
いや、たまたまバイクで来て、ポケットに手を入れたらナイフがあっただけ、と言っても信じてくれないでしょう。
行き過ぎた表現かもしれませんが、金髪でピアスが何個も空いている人より、黒髪で清潔にまとまっている人の方が、人を援助する時に優しそうだなと思うと私は感じます。
ただでさえ病気で弱っている状況、余裕のない状況では見た目という要因はとても重要な部分ではないか思います。
こんな言い方をすると差別だ、といった声が聞こえてきそうですが、『見た目』というものは少なからずその人の印象を決めてしまう要因になっていると考えています。
初対面で相手がどう思うか。
どんなに見た目が恐そうな人でも、付き合いが長ければ良い人と気づきます。
しかし、看護師は入院期間の一定期間のみの関係、さらに学生となればせいぜい2週間程度です。
その短期間の中で信頼関係を築くために、わざわざ見た目の印象で損をする必要はないと私は思います。
特に現在入院するのが多い年代は大体70歳~と思いますが、その年代の方々はまだまだ見た目を重んじる方も多い印象です。
現在の見た目問題がクリアになるのはまだまだ先の時代になりそうです。
看護学生が患者さんから信頼を得るのは見た目と所作。
私はこの二つと考えています。
今回は髪色の話をしているので所作の話はまた別記事で書きますが、この二つが守られないと患者さんから信頼を得ることは難しいと考えています。
見た目も金髪にピアスで言葉使いも汚い学生に、具合が悪い時に清拭してもらいたいと思うでしょうか。
私は嫌です。
そして現実でも、その様な学生は患者さんから受け持ち拒否になってしまう場合があり、実際そんな学生を見たことは何度もあります。
前述しましたが、わざわざ信頼が得にくい髪色で勝負するより、より患者さんと信頼関係を築くために少し意識してみるだけでかなり実習が進めやすくなると思います。
と言ってもなかなか厳しい制約もある。
確かに金髪にピアスは実習できないなと思いますが、ちょっと軽い茶色や、わざわざお団子にまでする必要は無いのでは?
といった意見もあります。
そこは確かにそうだと思います。
色も何トーンまでといった形で病院でも決まっているかと思います。
そこに関しては厳しめと感じる部分もあり、今後の時代の流れとともに考え直す必要があると考えています。
しかし、だからといって自己主張を強くしていくのはまだ時期尚早です。
だったら実習中止です、とも言われかねません。
不本意かもしれませんが、ここは引き下がることが無難と考えます。
地毛が茶色、または瞳が茶色に近い場合(カラーコンタクトを疑われる)。
中には地毛が茶色に近い、カラーコンタクトみたいな瞳であったり、天然パーマの方もいるかと思います。
その様な場合は、あまり期待はできませんが病棟が理解してくれる場合があります。
早めに教員へ相談してみてください。
そこで難しいと判断されたら、何かしらの対応をしなければなりません。
私も過去にこのような事例があり、指導者から注意されたことがありました。学生は気の毒でした。
事前に何かしらの対応ができたのではないかと思った事例でした。
看護師にも一定数、学生の髪色について言及する方がいる。
看護師のSNSを見ても、学生可哀想ですとか、髪色について厳しすぎといった辛辣なご意見を散見することもあります。
ですが、私の考えでは前述したことから、学生の間は必要なことなのかなと思います。
その厳しさに関しては時代の流れもあり、今後検討の余地です。
学生に対して優しい気持ちで髪色はどうでも良いとお考えの方もいるかと思います。
ですが、この髪色についても実は病院側からの要望であったりもします。
看護学生の髪色を変えていくのは、まだまだ時間がかかりそうです。
まとめ。
私の私情がいつもより強く出た記事になっているので賛否両論、様々なご意見があるかと思います。
髪色に関してある一定の理解もあるが、まだまだ患者さん性質と病院側の要望から、染めたままで実習をすることは難しい現状があります。
また、私の私情になりますが、ライセンスが無い状況で看護学生が信頼を得るには見た目と所作が非常に大切と考えています。
そこに出てくるのが髪色です。
金髪や行き過ぎた茶色などより、黒髪に近くしっかりとまとめている方が印象が良くなり、無駄に評価を下げることが少なくなるのではないかと考えます。
許容範囲の髪色のトーンなど厳し過ぎる一面もあります。
そこに関しては今後看護学校と病院と双方で話し合い、検討していくことが必要と感じます。
時代の流れにより大きく変化していくことが予想されます。
現在は様々なことが過渡期にあり、色々と再考していく時代なのかもしれません。
何より、看護学生が少しでもストレスが少なく実習ができるように実習環境を整えていくことがより求められていると感じます。