【看護学生向け】実習での挨拶のタイミング・やり方について

こんにちは。一匹兎(@pepeopecn)と申します。

私は現在看護大学で大学教員として働いています。

看護教員と言えば病院での実習の引率も仕事の中の一部になります。

学生にとっても実習は非常に緊張するし、身体的にも精神的にも大変な時期になるでしょう。

そこで引率者として気になるのが、学生の挨拶についてです。

実際のところ、それなりにちゃんとやらないと実習病院の指導者さんやスタッフさんにあまり良い印象を与えないことになり兼ねません。

変な所で損をするより、せっかくなので良い印象で実習を進められればより学びが深まるし、実習病院の指導者さんやスタッフさんの印象が良くなればスムーズに物事が進みやすくなります。

そこで一番に重要なのが挨拶であると考えます。

この記事では看護学生向けの実習での挨拶の仕方についてアドバイスしていきます。

ぜひ参考にしていただければと思います。

 

挨拶は元気にハキハキとハッキリとする。

こちらは基本中の基本です。

体育会系と言われるかもしれませんが腹から声を出すイメージです。

看護師を始め医療スタッフは基本的に忙しく、バタバタ仕事をしています。

そこで足を止めて看護学生の挨拶を聞くということは難しいです。

最近では改善され、学生の挨拶には足を止めてきちんと聞き挨拶を返すことになっていますが、私が学生の頃は本当にちゃんとアピールしないと後々挨拶したの?と言われたりしました。

そこまでのアピールは必要ないと思いますが、しっかりと何を話しているのか聞き取れるように、挨拶をすることは非常に重要と思います。

 

普段のコミュニケーションも挨拶から。

大人になってもいます。挨拶をしても返してくれない人。

私も沢山その様な人に出会ってきました。

正直良い気持ちにはなりません。

この様な人と一緒に仕事するのはこの先大丈夫かなと感じることがありますし、実際やはりその様な人はコミュニケーションに何があり、そのせいでスムーズにいかないことも多い印象です。

結局の所、大人でそれなりに年齢を重ねた人でも挨拶がしっかりと出来ていない人がいるのが現状です。

でもその様な人は何かしらスムーズにはいきません。

みなさんは反面教師にしてしっかり挨拶していきましょう。

挨拶をして、自分がいることをまずはアピールして、そこからコミュニケーションを深めていく事になると思います。

やはり基本中の基本になると思います。

 

無理に元気にする必要も無い。大事なのは相手に伝えること。

先ほど腹から声を出せと言いましたが、かと言ってじゃあ自身が本当に苦しくなるくらいならそこまで大声を出す必要もありません。

ここで重要なのは相手に伝わる挨拶をする、ことです。

いくら大声で挨拶をしようが、伝えたい人がそこにいなければ意味がありません。

ハッキリと発音して、相手に挨拶をしていると理解させることが必要と思います。

 

挨拶をするタイミングについて。

挨拶はハキハキとハッキリと相手に伝わるようにすることが重要と書きましたが、ではどのタイミングで挨拶をした方が良いでしょうか。

ここではそのタイミングについて書いていきます。

※注意

ここでのタイミングに関しては病院での実習経験のある私が今までの経験を元にこのタイミングで挨拶すれば良いと感じるタイミングです。

実習病院の実習指導者さんや師長さんにもお考えがあります。

その際はそのお考えに基づいた方が無難と思います。

 

朝病棟に着いたら。

まずは朝病棟に着いたらナーステーション前に一列に並びます。

大体ステーションの一番前の席に師長さんが座っているので目配せして、挨拶をすると良いと思います。

基本的な朝の挨拶の文言の例は以下です。

 

実習初日の場合

リーダーまたはその日の挨拶担当

「お仕事中失礼します。(学校名・正式名称)の学生〇名です。本日から〇週間(実習する日数)実習させていただきます。ご指導よろしくお願いします。」

その他のメンバー

「よろしくお願いします。」

 

実習2日目以降の場合

リーダーまたはその日の挨拶担当

「お仕事中失礼します。(学校名・正式名称)の学生〇名です。本日もご指導よろしくお願いします。」

その他のメンバー

「よろしくお願いします。」

 

実習最終日の場合

実習最終日の朝の挨拶の場合、「本日で実習最終日となります。」といった文言を付け加えます。

 

となります。

実習中は学生の荷物を置く場所が指定されると思いますが、朝の挨拶の場合は荷物を置く前に荷物を持った状態で挨拶をすると良いと思います。

これは実習病棟の担当者さんの考えによって変わると思います。

 

お昼休憩に入る前。

※このタイミングは賛否両論あります。

正直私も不要であれば無くても良いと思っています。

その理由は学生が全員同じタイミングでお昼休憩に入れれば良いのですが、学生の受け持ち患者さんによってお昼休憩に入るタイミングがズレることが多いと思います。

そこで他の学生を待っている時間が無い事が予想されます。

かと言って一人で挨拶をする×〇名の学生分というのもナンセンスに思います。

さらにお昼休憩の時間帯は看護師も休憩に入っている事も多く、ステーションに一人もいないなんてこともざらにあります。

その様な状況で挨拶をすることはなかなか難しいのかと思います。

しかし、実習中の注意点として学生自身の所在を常に明らかにしておくこと、とあります。

誰にも伝えずに勝手にお昼休憩に行くことは避けるべきと思います。

ではどの様の対策すれば良いでしょうか。

 

 

その日の自分の受け持ち患者さんの担当看護師に個別に挨拶しておく。

病棟でのどの様な体制でチームを組んでいるか分かりませんが、例えばチーム固定やPNSなど、学生が受け持っている患者さんの担当看護師がいると思います。

その担当の看護師には確実に報告、挨拶をしてからお昼休憩に入るようにしましょう。

ともかく、何も言わずに病棟から勝手に出て、休憩に行くことは避けた方が良いです。

学生に用事があって探していた、といった場合もありますので本当に注意が必要です。

 

お昼休憩から戻った時。

※こちらも賛否両論あります。

全体の挨拶に関しても、お昼休憩に入る時と同じように、学生が全員同じタイミングで戻ってきたら可能かもしれませんが、そんなことは少ないと思います。

先ほど自分の受け持ち患者さんの担当看護師に個別に挨拶しておくと言いましたが、その担当看護師に戻った際にまた挨拶ができれば良いと思います。

出来なければ同じチームの看護師に挨拶をするようにしましょう。

 

1日の実習の最後に病棟を出る前に挨拶する。

基本的には実習の1日の締めとしてその日の振り返り的なカンファレンスをすると思います。

その後にその日一日の実習が終了となるのですが、最後に病棟に向かって挨拶をすることになります。

ここでは基本的に全員で行います。

例えば振り返りを個別でしていて最後の挨拶ができる状態まで時間差があったとしても基本的には他の学生を待つことになります。

(さすがに30分や1時間など遅くなる場合は先に他の学生で挨拶しましょう)

 

挨拶の例として以下になります。

 

基本的な挨拶(明日も実習がある場合)

リーダーまたはその日の挨拶担当

「お仕事中失礼します。(学校名・正式名称)の学生〇名です。本日の実習はこれで終了となります。ご指導ありがとうございました。」

その他のメンバー

「ありがとうございました。」

リーダーまたはその日の挨拶担当

「明日もご指導よろしくお願いします。」

その他のメンバー

「よろしくお願いします。」

 

実習最終日の場合

リーダーまたはその日の挨拶担当

「お仕事中失礼します。(学校名・正式名称)の学生〇名です。本日で実習最終日となります。〇〇週間(実習した日数)ご指導ありがとうございました。」

その他のメンバー

「ありがとうございました。」

 

実習最終日の場合はその旨をしっかり伝えることが重要と考えます。

 

看護部長への挨拶。

各病棟への挨拶もそうですが、実習初日と最終日に改めて看護部長に挨拶に行く場合があります。

基本的にはどの実習でもあると思います。

教員のみで行く場合、学生の代表者と教員で行く場合、みんなで看護部長の前に並び学生の代表者が挨拶する場合とあるかと思います。

そこで挨拶の仕方として意識して欲しい事は、基本的な挨拶の文言は上記に書いてある通りですが、個人的にそこに追加して

実習初日はの場合は

「どのような事を学びたいのか」

こちらは実習要綱にある様な内容を参考にすればよいと思います。

実習最終日の場合は

「この実習で何を学んだのか、今後にどの様に活かしていきたいのか」

といった部分を追加してもらえるとさらに良い挨拶になると思います。

 

最後に。

挨拶に関しては今のご時世様々なご意見があるようです。

ただ、挨拶自体はすること、した方が良いことには間違いないと思います。

タイミングややり方など細かい所での違いがありますが、しっかり相手に伝わるように挨拶をすることは今後のコミュニケーションと関係性を円滑にすることに非常に重要な要因になると感じます。