
【漫画考察】オペ看 コミック第1巻 【ネタバレ】
![]()
DMMブックスはこちらから⇒
手術室出身の看護師から言わせれば見過ごせないのがこの漫画!!
その名も「オペ看」
まさに手術室看護師を題材にした漫画です。
当然ながら読んでます。
今回はコミックの1巻についての感想を投稿します。
作者は人間まお(@ageomao)さん。
元手術室の看護師をしていたそうです。今では漫画家として活動中。
経験者だけあって、どんな漫画の内容になっているのか非常に楽しみです。
第一話 アンプタの洗礼
主人公はどこにでもいそうな元気印の女の子、林あきこ22歳。
オペ看を目指した理由はドラマを見てなんかカッコ良かったのと、イケメンドクターに触れ合いたいから。
なんとも不純笑
だが分かる。たしかにドラマはかっこいい。現実はこんなもんかって感じだけど。
山Pもニノもガッキーもいません(失礼)。
さて、第一話を読んでいくと一番最初に主人公が見る手術は。。。
四肢切断術!!アンプタ!!
これはまたマニアックな。。でもインパクトのある展開。。
と言うか手術室看護師はおおっ!!ってなるけど、その他大勢を置いてけぼりにしてませんか?
にしても第一話からアンプタを持ってくる辺り、かなり今後も期待できます。
私もアンプタの手術を担当したことがあります。漫画では下肢のアンプタでしたが、私は大腿から下のアンプタでした。
しかも休日の緊急手術でしたので、手術後に検体を検体室の冷蔵庫へ運ばなきゃならなかったわけです。
しかもその日は23時くらいでしたので、完全に真っ暗。
その中、脚を持ち、冷蔵庫へ収納するのでした。
バラバラ殺人の犯人になった気分でした。
第一話からかなりインパクトのある展開。
一般読者は付いて来れるか?
第二話 イケメンの痔の根治術
さて、インパクトのある第一話から続いて。
イケメンな患者さんの手術を担当することになった主人公。
その術式は、、、
痔の根治術!!
いや、だからマニアックですよー。
最初なんだから胃の開腹手術とか、ロボット手術ともっとかっこいいやつあるでしょう!!
おかげで私の心はガッシリ掴まれましたよ。
これはもう最終回まで読みます。
あ、ジャックナイフ位だ。
痔と言えばこの体位ですよね。その説明は漫画には無かったけど、患者さんにとって非常に恥ずかしい体位です。
本編では下半身麻酔?でやってるっぽいです。自分だったら全身麻酔を希望します。
恥ずかし過ぎる。。
この漫画のイケメンはなかなかひどい言葉を主人公に投げかけます。
そこで「生ホルモン野郎」とうセリフが生まれます。
まぁ…汚い話だけど確かに似てますね。
私も新人で手術室に配属されて1か月くらいは焼肉には行けませんでした。
が、それも半年もすれば「これがレバーかぁ…」なんて思いながら食べてました。
その当時はレバ刺しも普通に食べれる時代でした。
思えば、手術しながら休憩中に普通に食事が出来るって、ちょっと異質な感じなのかな。
普通なら気持ち悪くなるものでしょうか。
慣れって怖いですね。
第三話 指の切断 接合術
いやだからマニアックですって!!
作者さんは結構手術室に精通されていた方なのでしょうか。
選ぶ術式が完全に一般読者を置いてけぼりにしています。
ですが、やはりインパクトのある手術。
その選定の仕方が流石です。
実は私は切断指の吻合には直接担当したことが無いですが、外反母趾の手術や指の骨折なんかには担当したことがあるので、何となくですが勝手が分かります。
Kワイヤー(って全国共通?)を指先からドーンって挿入するのって見てて痛々しいんですよね。
お腹を開ける手術よりも痛そうに見えるのは何故なんでしょうか。
しかし、形成外科の先生は本当に繊細な仕事ですよね。8-0とか9-0の針糸は当たり前に使いますからね。眼科もそうですが。
この漫画の形成外科の先生はいわゆるオタクだった様です。
普段の繊細な仕事から解放されたら好きにやらせればとも思いますが、将来の旦那と考えたらやはりちょっと敬遠でしょうか。
カイザー
次の話はカイザー。
カイザーって結構手術室看護師には人気の手術ですよね。
ですが、私はちょっと苦手です。
と言うのはプレッシャーがなかなか強いなと。
今でさえお産は安全なものと言われるようになってきていますが、やはりそれなりのリスクがあります。
特にあまり知られていないのが、カイザーの手術での出血量について。
実は結構出ます。500ml~1000mlくらい出るとも言われています。
羊水の量もあるから一概には言えませんが、執刀医や手術室看護師にとって赤ちゃんが出てからがもう一つの山場。
とにかく子宮筋層は早く縫合しなければ。
その間にダラダラと出血しています。
顔は笑顔で(だってママが意識ある状態で手術してますから)、でも手先は急いで!!
なかなか大変です。
ですが、手術室にはどうしても病気や怪我で手術を受けに来る人が多い中、ポジティブな気持ちで携われる数少ない手術ではないでしょうか。
大人のおもちゃ
これね。。。
結構手術室あるあるですね。
やはり分かっておられる、この作者。
特に夜の緊急手術でこういった依頼が来ます。
私も経験があります。
とある当直の日。
電話が鳴ったと思ったら、術式のオーダーが異物除去。
さらにはジャックナイフ位。
なんの手術だ?これ?と先輩に聞いたのですが、濁すばかりでハッキリと答えない。。
なんだろなーと思っていたら、お尻に瓶が入って抜けなくなった、と。。。
申し訳ない。
私はそんな趣味が無かったもので、単純に大変だなーとしか思わなかったのですが、周りは微妙な顔をしておりました。
そして患者さんの言い訳(失礼!!)が、思い切り尻もちをついたら、お尻に入って抜けなくなった、と。
んなわけあるかーい!!!!!
しかもかなり奥まで入ってらっしゃいます。
そこでハッとした私は、非常にいたたまれない気持ちになりました。
しかし。
こういった手術って何かが担当なんですかね。
私が経験した手術では外科でした。
やはりお尻という事で、消化器外科なんでしょうか。
お食事中の方には失礼致しました。
ちなみにですが、私が担当した手術はかなり奥の方まで入ってしまっていたので、摘出に時間がかかり、ちょっとかわいそうな感じの肛門になっていたので、みなさんくれぐれも注意です。
何より、次の日の日勤帯への申し送りで報告しなければいけなかったのが恥ずかしかったです。
ま、夫婦仲が良いのは何より。
完全に漫画のタイトルに惹かれて買ってみたけど、これは非常に面白い。
特に手術室経験者の看護師にはかなりツボなのでは?
第二巻も早速買いました。
こちらの感想もそのうちに。
※追記
第二巻以上の感想も記事にしました。
【漫画考察】オペ看 コミック第2巻 【ネタバレ】 - 一匹兎.com。 (ippikiusagi.com)
【漫画考察】オペ看 コミック第3巻 【ネタバレ】 - 一匹兎.com。 (ippikiusagi.com)
DMMブックスはこちらから⇒
