看護実習における挨拶不要説について考えてみた。【私情を挟んだ見解】

こんにちは。一匹兎(@pepeopecn)と申します。

先日この様な記事を書きました。

その際にも少し触れたのですが、看護学生の実習中の挨拶不要説についてです。

私は基本的に学生の挨拶は必要と考えています。

しかしすべての場面において絶対に挨拶をガッチリするべきとも考えておりません。

今回の記事では実習学生の挨拶不要説について私の私情を挟んで見解を書いていきたいと思います。

 

学生の挨拶不要説を聞くのはSNSのみ?

私は仕事柄実習学生の病院実習の引率についていく事が多いのですが、その際に挨拶の話をすると師長さんも実習指導者さんも、少し厳し目にしっかり実施することを言ってきます。

私はSNSをよく見ているのですが、そこに出てくるのは学生の挨拶について、簡単で良い、無視されてかわいそう、教員がそんなに厳しく注意しなくても良いのでは?、なんなら挨拶は要らない、など、学生の挨拶についてそこまで重視しなくても良いのでは?といった意見が散見します。

確かに一部当たってるし、言い過ぎかもなと思う部分もあります。

特に気になるのは教員の学生への厳しさについての指摘です。

学生がかわいそう、挨拶ごときでそんなに厳しく言うな的なSNSでの発言も散見します。

私は教員側の立場になりますが、その辺りも教員側の気持ちについても少し言及してきたいと思います。

 

ぶっちゃけ挨拶を求めているのは現場側。

私の経験上の話をしてきます。

学生に対して挨拶の仕方やタイミングについて指導をしながら実習をしていますが、その際に挨拶の仕方や言葉使いなどについてご指摘を受けることがあります。

挨拶はこうしないと、こうしてくれないと困る、といった内容から挨拶が不十分だといった辛らつなご意見まで様々言われます。

ここで気になるのは、必ずしも教員側で厳しく挨拶の指導をしているのではなく、病棟側から求めれられている場合も多い、という事です。

私自身、引率をしている学生の挨拶に元気が無かった場合などは病棟の実習指導者さんからご指摘を受け、もっと挨拶の指導をしてくるようにと言われる事も多くありました。

 

現場とSNSとの違い。

私でも良く分かりません。

何故ここまで意見が分かれるのでしょうか。

現場では学生の挨拶を求められ、でもSNSではそこまでやらなくても良いだろ?といった意見になる。

不可解です。

SNSでは基本的に現場では言えない様な不満も多い。

私の印象ですが、SNSで溢れている不平不満というのは時折現場で声を上げることが出来ない様な内容を含んでいる印象があります。

それは決して見過ごせという事ではなく、中には深刻な状況もあります。

しかし挨拶に関しては学生を叱責する教員の姿を見たりして、挨拶しなくても良いよと思う所があっても実習指導者さんや師長さんに言うことが出来ないのかなと感じます。

 

挨拶しなくても良いならしないで統一して欲しい。

個人的にこう思います。

学生のお昼休憩や処置の見学などで不在にする場合など、学生の所在を明らかにするために報告しておくことは必須と思います。

そこがクリアできていれば、現場が挨拶要らないと判断していただくのであれば無しで統一してくれると助かります。

そしてSNSで教員を悪く言うだけでなく、そこまでのご意見があるのであればぜひ自身の病棟で実現していただきたいのです。

 

挨拶の仕方・タイミングに関しては病院、病棟のやり方に沿って実施している。

中には厳しい教員もいるかもしれないですが、基本的に教員は挨拶の仕方やタイミングに関して病院または病棟に確認をしていると思います。

特にどのタイミングで実施するかについてはまずは実習指導者さんや師長さんに確認して、今から挨拶しますね、といった合図を出していると思います。

ですので基本的には教員のさじ加減+病棟のやり方や要望に応じていることがほとんどであると思います。

 

変な教員がいるのも事実。

再度になりますが変な教員がいるのも事実です。

教員が無理に学生を動かして、良く見せる様に厳しく指導している場合もあるかと思います。

しかし私の経験上その様な教員は本当に一部ですし、少し厳し目だとしても目を見張るほどでもないのかなといった印象です。

そして挨拶に関しては教員が暴走し出したら師長さん辺りがしっかり押さえてくれている印象です。

記録に関してはなかなか現場のスタッフ的に指摘は難しいのか、逆に学生の態度や挨拶に関しては指摘がしやすい印象で、その辺りは特に積極的にご指摘いただいている印象でもあります。

 

やはり挨拶は必要。

個人的には挨拶は必要と思います。

やはり外部の人間が中に入る以上、挨拶をするのが基本中の基本でしょう。

ここで要らないと言われているのはお昼休憩の挨拶、もしくは教員の厳しさへの言及といったニュアンスが強いのかと感じます。

教員への何かしらの敵対意識が気持ちを大きく増幅させ、悪い方への印象操作に繋がっているのかもしれません。

私個人的には、この教員への敵対心が一番のネックであると感じています。

それが重箱の隅を突くかのように責めているようにも感じます。

 

今後の見通しについて。

チラホラ見かける挨拶不要説。

これはなかなか実現は難しいと考えます。

そしてご指摘の部分はお昼休憩に入る時など非常に限局されている場合が多いと感じます。

挨拶はコミュニケーションの基本中の基本と考えます。

基礎実習の場合ですとその部分もしっかり教えていますので、挨拶の指導も厳しくなりがちです。

ここで直しておかないと社会人になってみなさんが普段している様な挨拶さえまともにできない可能性もあります。

もしそれでも不要な部分がある、とのことでしたらぜひその現場に来ている引率の教員に声をかけていただき、挨拶が不要な部分の詳細をしっかりとお伝えしていただければと思います。

基本的にはこの先の展望も挨拶は継続して続けていくと共に、各病棟のルールに則る事から始まり、不要な部分と必要な部分を選定する事、教員の指導についても学生の負担にならない様に指導方法についても再考していくことが必要と感じます。

この様なことがしっかりと話し合いができるくらい、実習指導者さんと師長さんだけでなく、実際にご指導いただくスタッフの皆さんともコミュニケーションがしっかりと取れて、より良い指導に繋がっていけばと思います。

ご意見も募集しています。

よろしくお願いいたします。