
こんにちは。一匹兎(@pepeopecn)と申します。
元手術室の看護師です。現在は大学で教員をしています。
以前、看護学生の看護師国家試験に向けての勉強についていつラストスパートをかけるのかといった記事を書きました。
しかしその内容に関しては少ししか書けていませんでした。
今回の記事では実際にどの様なことを勉強していけばよいのか、私なりの見解も含めて書いていきたいと思います。
まずは自身の成績の現状を知る。
ようやく国家試験対策に本腰を入れる様になった時期というのは、総合(統合)実習や卒業研究などの課題を修了してからになっていると思います。
大体10月11月辺りでしょうか。
そうすると本番まであと3、4カ月程度しかありません。
そこでまず実施して欲しいのは、自身の能力の現状を知ることです。
今まで何回か国家試験対策の模試をしてきたかと思います。
思わず目を伏せてしまいそうな結果でしたでしょうか。
しかし、そこから国家試験合格のロードマップは始まります。
そこで自身の現状をまず知ることから始まるのです。
ここで目を背けてしまうと逃げている事と同じになってしまい、しっかりとした国家試験対策ができない状況で進んでいってしまうので、まずは本当に大事な部分になるかと思います。
自身が何が苦手で何が得意かを知る。
国試の模試や今までの定期試験などを見返して自身の苦手な科目や得意な科目をしっかりと把握しましょう。
そこで大事なのは苦手な科目をそのままにしないことです。
看護師国家試験はほとんどの科目から出題されますし、すべての科目を網羅していますので苦手な科目が多ければ多いほどボディブローのように点数が削ぎ落され、意外と点数が伸びない場合があります。
その対策の為にも、特に苦手で点数が低い科目に関して少しでも点数が取れるように苦手意識をまずは克服して1点でも多く取れるようにしていく必要があると思います。
特に男子は母性看護学について苦手と思いがちです。
実際の現場で働くことは無いとしても国家試験の出題範囲として確実に出てくる内容ですので確実に押さえておくことが必要になります。
逆に苦手科目の克服は必要ですが、苦手科目だけ勉強して自信を無くしたり焦ってしまうことにも繋がりかねませんので、得意科目を伸ばすことも効果があると思います。
解ける問題ばかりをやってもしょうがない。
自信のある問題を解いて正解して安心するのも精神安定上必要なことです。
ですがやはり前述した通り、問題はかなりの広さの出題範囲ですし、ほとんどの科目を網羅する形で出題されますので全体的に勉強しなければなりません。
そして解ける問題ばかりをやっていては全体的な点数が伸びることはありません。
苦手な問題ばかりを解いて自信を無くしていく事は避けたいですが、結局の所、苦手な問題をどれだけ克服できるかが問われていることでもあります。
解ける問題は自身を持つために解いたらほどほどにして、解けない問題をしっかりと理解して少しずつでも良いのでゆっくり時間をかけて解けるようにしていきましょう。
あまりに切羽詰まっている時は精神的な安定を考えるのもアリ。
ラストスパートをかけても数か月ある場合は上記の方法が取れるかもしれませんが、あと1週間しかないなど国家試験までもう日にちが無い場合は、あとは精神的な安定を求めても良いかもしれません。
別記事で書いてみました。
ここまできたら後はモチベーションや精神的な部分での勝負になってきます。
そしてそこの時点で自身がどれだけ積み上げてきたのか、その積み上げて来たもののみで勝負することになります。
自身で後悔しない様に、この時点で積み上げたものに満足できるように今の時期からコツコツ学修しておきましょう。
個人的に思うのは、直前になって焦ってあくせくするのではなく、しっかりとコツコツ積み上げていって心の余裕を持ちつつむしろ国家試験の1週間前には勉強というよりモチベーションの維持と体調管理にシフトできるような意識で考えていけると良いと考えています。
一夜漬けは通用しない。毎日勉強する習慣を。
何度も言いますが、看護師国家試験は範囲が膨大です。
今までの定期試験では一夜漬けやその時の集中的な勉強で何とかなったかもしれませんが、今回ばかりはそうはいきません。
やはり出題される範囲についてしっかりと理解していく必要があります。
ラストスパートを意識するあまり、いきなり一日の勉強時間を急に増やしても頭が追い付かない可能性があります。
モチベーションが落ちない程度に、自身でどのくらいなら集中して持続して勉強ができるのか把握していく必要があると思います。
基本的には健康的な時間帯の日中はほとんど勉強に費やすことになると思います。
夜更かしはせずに、早寝早起きを心掛ける。
看護師国家試験の試験当日は比較的朝早くから実施され、ほとんど丸一日をかけて行われます。
普段から夜型の方は、これを機に朝型の勉強スタイルに変更できれば本番でも力を発揮しやすいのではないかと思います。
逆に夜型ですと、国家試験当日に朝早く起きてしまうことで本来の力を発揮できない可能性もあります。
なるべく本番に近い環境で日常を過ごしていけば、身体も一番調子の良い時に試験を受けることが出来るのではと思います。
国家試験本番は今までの学修の集大成です。
そこで一番のパフォーマンスを出せるように、普段の生活を一番力の発揮できる条件に持っていくことも必要と感じます。
友達と一緒に勉強する。
こちらは個人の好き嫌いになりますので強くお勧めするわけではありません。
しかし周りの友達と相談したり、確認しあったり問題を出し合ったりで新たに発見があり、それが自身の勉強に役に立つことも大いに考えられます。
個人的な経験では、あまり成績の芳しくない学生が周りの友達と一緒に勉強することでみるみる成績を上げていき、最終的にはしっかり国家試験に合格したといった姿を何回も見てきました。
中にはプライドが邪魔をして友達と勉強することを避ける様になり、不合格になってしまったという学生もいました。
もしかしたら友達同士で勉強することで一定数相乗効果で良い方向に向かうこともあるようです。
まだ勉強しなくても良いといった相乗効果ではなく、一緒に勉強をして成績を伸ばしていけるような相乗効果を期待して友達と一緒に勉強しても良いかもしれません。
最後に。
いよいよ集大成である看護国家試験が近づいてきましたね。
まずはしっかりと今の自身の現状を把握して、体調管理をしっかりし、まだまだあきらめる必要は無いのでゆっくり確実にコツコツ、最後まで力を出せるように頑張っていきましょう。