
【看護学生向け】どんなことをすると実習で単位を落とすのか?【私情を挟んだ見解】
こんにちは。一匹兎(@pepeopecn)と申します。
看護学生の中で一番の心配とも言えるかもしれない実習での単位について、大学教員で実習の引率も行っている私の私情を挟んだ見解をタップリとお伝えいたします。
※注意
私の所属した大学での話も含んでいますが、すべての看護学校において同じような考えで実習をしているとは限りません。詳細に関してはやはり所属する看護学校の方針に基づいて決定されます。所属する看護学校にしっかり確認する必要があります。
基本的に実習で落とすことはしない。
例えば遅刻をした。例えば患者さんと良い関係性を築けなかった、記録があまり良いものを書けなかった、など。
もしかしたら実習で単位を落としてしまうんじゃないか、と心配になりますよね。
しかし、まずはそこは安心してください。
基本的に積極的に実習での単位を落とそうとする教員は少ない、いないと思います。
再実習・追実習はなかなか調整が難しい。
例えば実習中の評価がイマイチだとして、だったらすぐに再実習・追実習が出来るかと言ったら意外と大変です。
本来の実習スケジュール以外に病院にお願いしなければなりません。
ですが、病院側もキツキツのスケジュールで実習を受け入れている場合も多く、もう一回実習をすぐに引き受けるのはかなり厳しいのです。
これは学生にとってラッキーな話でありません。
むしろ受け入れてくれる病院が無いから単位をあげることが出来ません、となる可能性もあります。
しかし、そこは教員も鬼ではありません。
追加の課題や学内での演習などに代替して実習を補完する場合が多いでしょう。
ですので、基本的に考えれば何かしらの補完実習が計画されるはずなので、看護学校の方針を待ちましょう。
実習で単位を落とす可能性がある場合は?
実習のほとんどを欠席した場合。
それぞれの看護学校によって評価基準に値する出席日数というものが決まっていると思います。
大体4/5以上の出席で実習の評価ができるという事になっていると思います。
つまり出席日数が足りない時点で評価することができないので、そこで単位が取れないということになります。
しかし、その欠席理由によって補完実習になる場合があります。
例えば公的欠席です。
コロナやインフルエンザなどは公的欠席になる可能性が高いです。
この基準に関しては所属している看護学校によって微妙に異なる場合があるのでしっかりとした確認が必要です。
特に、病院を受診した場合の領収書や診断書を出してもらうなどが必要です。
コロナやインフルエンザなど公的欠席になる場合は特に診断書の提出が必要になる場合が多いと思います。
ただの風邪には要注意!!
コロナでもインフルエンザでもなく、所謂ただの風邪だった場合は注意が必要です。
看護学校にもよるかもしれませんが、ただの風邪では公的欠席にならない場合が多いです。
そうなると完全に出席日数が足りないという判定になりますので、単位を取得できないということになります。
ここでさらに注意なのが、学生が単位を取れないことを焦るあまりに、本当は熱があるのに嘘ついて実習をしたり、症状を隠したりすることです。
確かに、ただの風邪では公的欠席にもなりませんし、かなり心配になります。
しかし嘘をついて実習をすることの方が印象が悪いです。
前述した通り、教員もその様な状況でも何とか単位を落とさない様にしようと考えていますので、ここは自身の自己管理の不十分を反省しながら体調をしっかり治すことに専念した方が良さそうです。
その方が患者さんや病院への迷惑もかからず良いと思います。
しかし評価が低くなってしまうのは否めないでしょう。
記録が度を過ぎるくらい真っ白。
ここで注目は「度を過ぎるくらい」という事です。
実習開始から1週間を過ぎても記録が真っ白ということは良くある話です。
当然教員は怒ると思いますが、そんなことで単位を落とすことはあまりない印象です。
評価はかなり低くなることは間違いないでしょう。
度を過ぎるというのは、実習最後まで〝ずっと〟記録が真っ白だった場合です。
実習を評価するものは実習態度や技術の様子もありますが、実習記録も当然評価基準になります。
真っ白という事は評価できません。
単位を落としてしまう可能性が非常に高くなります。
しかし、実習中に教員から多くの指導をもらうと思います。
記録の書き方が分からずに良いものを書けないかもしれないですが、教員の指導をまず聞いてみてアドバイス通りに書いてみましょう。
それだけで真っ白の記録は避けることが出来ると思います。
ここで、発想の展開で実習最終日までに記録を完成させれば良いと考えて、その間の記録をサボりがちになる学生がいます。
その様子を教員はしっかり見ています。そしてバレます。
その際も評価は低くなってしまうでしょう。
患者さんや実習指導者、スタッフとトラブルを起こした。
こちらも多少のトラブルや意見の相違などではそう簡単に単位を落とすことは無いと思います。
度を過ぎる様な関係性の悪化になる様なトラブルです。
実習が継続不可能になるくらいのトンデモ案件です。
私が教員になってからそこまで案件は見たことは無いですし、聞いたこともありません。
間には教員がいますし、そこまで大きなトラブルに発展する前に何かしらフォローしてくれる思います。
しかし、学生自身の態度が悪くて関係性を悪くする場合は救いようがありません。
さらにはその様な学生は教員とも上手く関係性を築けない場合も多く、さらに救いようが無くなってしまいます。
何でもかんでも言う事を聞けという事ではありませんが、特に患者さんや病棟のスタッフとの関係性は並みに取れる様に心掛けましょう。
度を過ぎるくらい態度が悪い。
前述した関係性の構築の話にも関係しますが、態度が超絶悪いとどうしても評価を下げざるを得ません。
態度が悪い学生は比例して記録を書いてこない、実習自体も上手く進まない事も多く、結局全体的にも評価が低くなってしまう傾向にあります。
実習そのものが上手く進まないくらい態度が悪い場合は単位を落としてしまう可能性があります。
しかし、ごくごく普通に実習を進めていれば難なくクリアできる項目だと思います。
技術があまりにも苦手な場合。
例えばバイタルサイン、清拭などの技術に関して、度を過ぎるくらい下手な場合です。
しかしこれも、ごくごく一般的に努力をして練習していれば単位を落とすくらいひどい状況にはならないのが普通です。
センスの良し悪しで、その中でも評価が高い低いがあるかもしれませんが、基本的にそれが原因で単位を落とすくらいまでになることはあまりありません。
私の経験上、1例だけありましたが、それは教員との相性があまりにも悪くて教員サイドに問題がある場合でした。その学生は何やかんやで合格していました。
最後に。
実習でどうなれば単位を落とすのか、については基本的な努力を一般的に行っていれば成績の良し悪しはあるが単位を落とすまでにはいかないということをまずは心に入れておいてほしいと思います。
そこで、一番の原因になり得るのが、休むこと、記録を書かないこと、態度が著しく悪いこと、かと思います。
勘違いして欲しくないのは、教員は積極的に単位を落とすためには動かないということです。
何かしらの補完実習ができるようにすると思います。
実習が上手くいかなかったからといってすぐに落ちたと考える必要はありません。
ただ、ここで一つお願いがあります。
単位を落としてしまうことが心配なのは分かるのですが、教員に対して何かしらの補完実習のことをあまりに言及し過ぎるとあまり良い印象にならないのかなと思います。
教員も分かっています。
何とかして救いたいと思っています。
ですが、補完実習に関しては自分一人の判断で勝手には決められないのです。
教授会などで全体に周知して、補完実習の対象になるか、どの様な補完実習が妥当かなどしっかり話し合った後に決定します。
すぐには返事できないのです。
そこを理解していただき、連絡を待っていただければと思います。
難しい記事になってしまいました。
ご意見ご感想をぜひお待ちしています。
よろしくお願いいたします。